浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

下品なメソッド

2017-01-30 11:18:53 | 日記
僕の仕事の一つは「企業の組織構築」でもある。それには色々なメソッド(方法論)がある。

例えば、「無茶な指示を出す」というのもある。個人的には非常に下品なメソッドだと思うし、長期的視点で見ると実はあまり効果的ではない(どころか、結果的に組織を破壊する場合が多い)ので僕は好きではないし、やることは無いけども。

リーダーが無茶な指示を出すことの一番の効果は部下の中で「盲目的に指示に従うもの=手下」と「自分の判断(理性、良心など)に基づき指示を拒否するもの」を明確にすることが出来る、ということ。

リーダーが組織を率いるときに、誰が手下で誰が反対者なのかが明確にわかっている、というのはそれはそれである意味、その後、自分の指示を通しやすくなる。つまり、何か実現したいことがあれば手下に頼み、反対者は排除しておけばいい。こういう例は組織論の歴史を紐解くと枚挙にいとまがない。

ある意味、「踏み絵」とも言える。

踏み絵を踏んだ人間は過去の行動がどうあれ仲間(というか手下ね)として認め重用する。踏み絵を踏まなかった人間は閑職に追いやるかあるいは見せしめのために吊るし上げる。つまり「飴と鞭」、だいたいこういうやり方も僕は好きじゃないんだけどね。

これによって「自分に従えばいい目に合わせる、その代わり、自分に指示に従わない人間はこうなるぞ」と権力を誇示する効果もある。

でもさぁ、これってどう考えても「下品」だよね。。

人間の尊厳を損なうやり方だと思うし、長期的に見れば一時とはいえ「無茶な指示」を実行させることの様々な「コスト」は計り知れない。そもそもあえて「反対者」を作るということはわざわざ自ら「革命の兆し」を作ることにもなる。そもそも論、「盲目的に上の指示に従う」人間しか居ない組織ってのは悲しいほど弱い。

ま、短期的には有効なのは認める。

例えば「4年間なんとかやってくれ」とか言われたらそういう方法を取る人もいるかも知れない。4年間はいい、でもその後は知らねーよ、と思うのであればね。

突然、ある属性の人を入国できなくした、ってことの「コスト」は甚大だと思いますよー。自分にとっての手下と敵が分かるという「メリット」とそれを比較したってどう考えたって費用対効果が低い。

とは言え、次にやるのは「飴と鞭」なんだろうなあ。それが「政治」と呼べるのか、というと僕は自信がありませんが。
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