浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

なんでも有りの功罪

2017-07-11 15:38:04 | DVD、映画
「ツインピークス」の新シーズンが始まりましたね。僕の家はWOWOWが見られないのでとりあえずお預け。その代わりと言っちゃなんだけどこのタイミングで過去シリーズのブルーレイBOXが出てたので「あー、もう分かった!買う!」と購入。


ツイン・ピークス コンプリート・オリジナルシリーズ Blu-ray BOX

最近のアメリカのドラマブームは凄いねぇ。。

ネット配信系がメインになってるようで、そうなるとテレビと違ってスポンサーへの配慮の必要や倫理規制が必要ないようで結構やりたい放題になってる。

先日、「アメリカン・ゴッズ」というアメリカの連続ドラマを観てみた。


「アメリカン・ゴッズ」


これはアメリカではケーブルTVで配信されているのか、よくわからないんだけど。とにかく人は死ぬし、Hなシーンも出てくる。中には男性同士の、、もばっちり写ってる。(日本では大事なところにはボカシが入っているけど、アメリカではモザイク無しだって)


「プリーチャー」


「プリーチャー」というドラマもあって、僕はオフビートなコメディな感じでこっちのほうが好み。これまた残酷なシーンがたっぷり出てくる。

便宜上、テレビドラマと区別するために「配信ドラマ」と呼ばせてもらうけど、配信ドラマは放送法とかそういうのとあんまり関係無いようで結構やりたい放題、特にアメリカではね。アメリカのTVだと絶対ピー音が入る「F--k」もそのままガンガン流れてる。

あのね、個人的には「ま、観たい人は観れば」と思う。思うけども、過去に映画やテレビが通ってきた同じ道を通っていくんだろうなぁ。

例えば映画で言えばハリウッドには1960年代まで「ヘイズ・コード」という自主規制があった。これは細かい話は置いとくけど映画において猥褻なシーンを描いてはいけない、という決まり。当時の映画はお客さんに受けるようにエログロナンセンスばっかりになってしまったので、流石にそれじゃまずいだろう、と出来た決まりらしい。(間違ってたらごめん)そのヘイズ・コードはどんどん厳しくなって最終的には「映画の中で、たとえ夫婦同士でも性的関係を描いてはいけない」ということにまでなった。流石にそれは行き過ぎだと僕も思う。しかし一方で「ヘイズ・コードのある中で如何にギリギリまで描くか」と工夫する映画製作者も出ててきた。それはそれで面白いとは思うけどね。

僕自身は、そりゃ規制なんかには全体的に反対。どんなものでも観たい人は観ればいいし、嫌なら観なければいい。人を心理的に傷つけるものとか差別的なものはもちろん論外よ。みんないい大人なんだから観たいものくらい自分で選べば、と思う。だけどね、「なんでもアリならそれが必ず面白くなるか」というのは別なんです。

例えばAmazonプライムビデオで観られる「ドキュメンタル」というプログラムがある。


「ドキュメンタル」


これは松本人志がプロデュースしている番組。10人ほどの芸人が一部屋に集められて笑った人が負け、最後まで残った人が賞金1,000万、というもの。相手を笑わせればなんでもアリ、ということだけど最終的にやっぱり裸になるしなんならシモネタだし、、という感じだった。観てて僕は「なんでもアリだとこうなるよなー」と思った。

ほら、格闘技でも「噛みつき金的以外なんでもアリ」となると結局ローキックとタックルとチョークスリーパーだけ、になって「それって観てて面白いか?」ってなるじゃないですか。

お笑いもおんなじだなぁと思ったんだよね。一流の芸人が集まってさ、結局最後笑わす方法が全裸になること、ってそれ面白い?いや、面白いならいいけど。。うーん、なんかそれって素人の大学生でも出来ることだよなぁと僕は思った。

一方で「カリギュラ」という番組がある。


「カリギュラ」


これは今田耕司と東野幸治が「地上波では出来ない企画」をやるもの。目玉になっていた企画が東野幸治が北海道に行ってハンティングをするというものだった。これはね、大層面白かった、面白いというのは「興味深い」ということね。山に入ってプロのハンターに付いて鹿を追い最終的には撃った鹿を解体し焼いて食べる。地上波だったら確かに放送は難しいだろうね。

残酷だとかそういう話では無い、と僕は思う。もちろん「そんなの観たくないから観ない」という人のことをまったく否定しない。「これを認めないなら日頃、牛肉や豚肉も食べる資格無い」なんてことも僕は言わない。解体されるところは観たくないけど牛肉は食べたい、だって良いと思う。

ただ僕はこれ観てて「そうだよな、牛にしろ豚にしろこういう仕事を誰かがやってくれてんだよな」と改めて思った。テレビを観ながら自然と解体される鹿に向けて手を合わせていた。そしてこれを観てからいつも以上にご飯を食べる時に手を合わせるようになった。

アメリカの今のドラマとドキュメンタル、カリギュラを観てなんかそんなことを思ったね。
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