法統相続に重要なことが、日蓮正宗総本山大石寺への登山です。御本尊様の有り難い功徳は、本門戒壇の大御本尊様に御目通りするところにあります。
登山には、個人で行く「添書登山」や「支部総登山」等、様々な形で登山の方法があります。家族で計画を立て、親御さんは子供と一緒に登山することが大事です。親御さんが一緒に登山することで、総本山の眼で見る様子を言葉で伝えながら教えることが出来ます。時間に余裕を持ち、法統相続が出来る環境を作ることが登山には必要でしょう。
総本山では少年部の合宿や鼓笛隊コンクールがあり、法統相続に重要な行事があります。親御さんは支部において積極的に参加させることです。限られた末寺の地域では決して学ぶことの出来ない、有り難い事柄を子供達は必ず学ぶはずです。これが、将来貴重な体験となり、子供の成長に必要な経験となります。そこに人生の苦しみ四苦八苦を忍ぶ精神が養われ、独り立ちしていきます。
総本山登山により、世間に蔓延する悪友を退け、善友に恵まれるという長所があります。子供の人格形成には、必要不可欠なことが総本山大石寺の登山にはあります。
現在問題になっている、子供の問題は、登山することで回避できます。六根清浄の功徳を得て気持ちの落ち着きを取り戻し、本来あるべき人間としての心の余裕を登山することで感じていきます。当然総本山は、悪鬼入其身した実迷神がいる神社参詣とは比較になりません。世間で横行する子供の問題は、謗法の思想に汚染されているためです。信心をして子供が総本山に登山しなければ、子供の問題は消滅することはありません。登山することで、根本的な心の迷いから覚めます。
信心を知らない多くの子供は、「四恩」を親御さんから教えられることなく、子供の欲望を擽る現実に心が奪われているのが現状です。
登山することで「四恩」の中で重要な「下種三宝様」の恩を教えていきます。登山して大御本尊様に御題目を唱えられることは、時の御法主上人猊下様が代々正しく伝えた来られたことを必ず教えましょう。
以上が、少年部等のお子さんを持つ親御さんに必要な、法統相続における登山の意義になります。
信心を親御さんが途中からはじめ、子供が成人している場合などは難しい面があります。信心していない成人している子供を持つ親御さんは、子供が世間的な思想が深く入り込んでいるために、登山させるのに一苦労があります。子供の頃の素直さが、世間に染められた三毒と三惑が根源となる我慢偏執に覆い隠され、親御さんの期待を打ち消す場合があります。それぞれの家庭により、状態が異なるために、御住職様の適切な御指導を頂きながら、法統相続に於ける登山をするようにします。
登山では、総本山大石寺の建物や、本山の景色を五感で感じさせ素晴らしさを教えます。御開扉の時の荘厳さ、六壷や各坊での勤行の雰囲気に親しませます。子供が肌で素直に感じたことが法統相続に大切な要素になります。子供の頃に登山で感じたことを、大人になっても思い出し、子供の信心を持続させる活力になります。世間で感じることの出来ない、清々しさを身心に感じるところに、総本山の登山が大事であることを感じていき、信徒としての「外護」という意識が育てられます。
総本山大石寺の登山には、法統相続に欠かせない大切な要素があるのです。
