福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

お一人様の引っ越しサポート

2017年07月29日 | 家庭生活&家族事情


実家を空き家にすることなく、スムーズに離れるためには「処分」という方法しかなかったので、そのために5月から何度か名古屋と千葉とを行き来しました。

まずは、ゴールデンウィークの数日間。
家を処分し、土地を売却するための業者さんとの母との最終やり取りを見届け、荷物選別の方針を決めました。
引越し屋さんの手配もこの時にしておきました。

常時使用している物や、貴重な書類など、持ち出したい物を荷造りすること。
不必要な物の処分は、解体屋さんにお願いしているので、一切手をつけないこと。

「一切手をつけない」というのが、極めて重要だったのですが、米寿の母にはこれを受け入れることが出来ず、粗大ごみや不燃ごみの時にごみ出しに労力を使っていたようです。
さらに、私は深く考えていなかった、仏壇をどうするか、お墓をどうするかという難題を抱え、一人思い悩んだ末に母なりの方針を決めたようでした。
   

引越しを控えた6月中旬に再訪した時には、母はすっかり疲れ果てていました。

それでも、ご近所への挨拶の準備や、地元でお世話になった組織へのお礼など、切羽詰まってから言いだすことが山ほどありました。

私は、この家を出て36年経ちます。
その間、都合の良い時に訪れ、子育てや仕事が大変な時にはたくさん助けられて危機を乗り切ってきました。
しかし、私が手助けをしたことは一度も無かった、実家のことは何も知らなかったのです。
母のベッドわきに避難用リュックを見つけた時には、一人暮らしの覚悟を感じました。
 

子育てや介護など、まだまだ家族の力に負うところが多いですが、核家族に力があるのはほんの短い期間です。
あっという間に、年老いた二人、あるいは一人となってしまい、育った子どもたちは身近にいないことが多いのではないでしょうか。
そして、限界近くになって、近居なり同居をする。
その時にけじめをつけ、立つ鳥跡を濁さずという状態で生まれ育った場所を離れるには、相応のサポートが必要です。

空き家問題が深刻となっていて、その対策は活用の観点からようやく考えられていますが、このまま放っておいたら増え続けることは必然だということも、今回の学びです。
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