少子化で行こう

世の中、少子化対策音頭が鳴り響く。人口減少もあると、恐怖心を駆り立てる。でも、何かそれって変じゃない? ままで行こうよ。

「不十分」とは大した自信だ

2006-01-27 06:23:09 | Weblog
1 子ども・子育て応援プラン策定の背景 (少子化の進展に歯止めがかからない背景)について

この節の中では、

「エンゼルプランや新エンゼルプラン等によりこれまでとられた対策では、少子化の流れを変えるには不十分であったことを意味している。」

とまず述べています。「不十分」というのは、私がとった対策は正しかったが、量が足りなかったということです。「間違っていた」とか「無関係であった」という反省や評価が必要なのではないでしょうか?

そして、なぜうまくいかなかったとかいう背景に、理由を3つあげています。

1つめは男性の過剰労働と女性の子育て負担の継続です。でも、よーく考えてみてください。子どもを今よりたくさん産んでいたときは、今に劣らない労働、子育て状態であったはずです。今は余裕があるので、子育てなんて、という気持ちが働くのです。
2つめは、保育所待機児童がいまもって存在している、ということです。しかし、この実現は、母親の労働時間を増やし、子どもとの接触を減らし、母親が子どもへの関心を減らすだけになると思います。
3つめは、若者の社会的孤立性が強まって、家族を形成することが難しくなっているというものです。しかし、私が注目したいデータは10代の結婚や出産が年々増えていることです。白書の見方は決め付けが多すぎます。

いずれにせよ、対策にある見方が、本当にそうなのか? という疑問が大事です。そして、対策の効果を検証するという態度がかけたまま政策を実行するというのは、国の無駄遣い以外の何物でもありません。

(参考)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2005/17WebHonpen/html/h1220110.html