伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

女性社労士の着眼力 知ったかぶりの社会保険

2017-08-03 09:19:40 | 実用書・ビジネス書
 健康保険と厚生年金(勤労者)、国民健康保険と国民年金(自営業者等)の加入、脱退、選択、保険料、各種の給付について、様々な問題点を説明する本。
 医療保険と年金の問題は、法律の規定が複雑でわかりにくく、多くの弁護士にとっては面倒でよく知らない領域です。各種の手続の窓口や提出書類、保険料の計算等があれこれ説明されていて、ある意味で親切な本ですが、これを見ると、結局、やっぱり複雑で思わぬミス/損をしそうな分野だな、やっぱり社会保険労務士に任せた方がよさそうだと思ってしまいます。そういう営業的な本なのかも。
 死者の内妻と長らく別居していた法律上の妻が遺族年金の受給資格を争い、著者が内妻側について社会保険審査会(再審査請求)で逆転して受給資格を取ったというエピソード(102~105ページ)、これはなかなかそう簡単ではなくて(現に最初の決定と審査請求では認められていないわけですが)、実務は法律婚の妻優先で動いています。そこは、著者の頑張りに拍手したいところです。


田島雅子 中央経済社 2017年4月30日発行

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