伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

さよならを言うことは

2007-05-03 07:35:29 | 小説
 エリート警察官の兄の妻となった女性のふるまいに不審を感じた妹が、兄嫁の素性を調査するうちにハリウッドの裏側やそれに絡む売春グループなどにたどり着き、その中で起こった殺人事件や兄嫁に唆されて道を踏み外そうとする兄に迫るという構想のミステリー。
 ミステリーとしては、あまり劇的な展開とは言えず、誰が悪いのかもおおかた見えますし、最後の方では主人公がどうやって兄を救うかぐらいしか興味を持てませんでした。主人公が裏社会に潜入して行く場面もあまり危険がなくてハラハラドキドキ感が少ないのが残念。私の感じ方が鈍感なのかもしれませんけど。そういう意味でアクションもののミステリーではなくて心理ドラマという位置づけでしょうか。
 古き良き時代のハリウッドが背景にあるようですが、そのあたりの知識のない私には今ひとつ読みづらい感じがしました。


原題:DIE A LITTLE
ミーガン・アボット 訳:漆原敦子
早川書房 2007年4月15日発行 (原書は2005年)
コメント
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