本番まであと僅か…
先週の注目レースとた白毛のシロインジャーのデビュー戦は、有力な鞍上を確保出来なかったこともあり陣営が回避の決断。ルメールを確保した今週に仕切り直しとなった。実戦を回避した先週末も栗東坂路で軽めに見せて56秒台をマークしており臨戦態勢は上々。改めて初戦の走りに期待したい。
クラシック本番まで一ヶ月を切った今週は各地でトライアルを含む前哨戦が行われる。最大の注目はスプリングＳか。デビュー2連勝のサトノキングダムは「右トモに疲れがでた」ために回避となったが、それでも新潟2歳王者のロードクエスト、2戦無敗のドレッドノータスらが出走を予定しており、まずまずのメンバー構成。既に勢力図が固まりつつある牡馬戦線だが、今回の有力馬もまだまだ底を見せておらず、ここで一気に評価を上げる可能性も否定出来ない。
しかし、もう一つのトライアルも忘れてはいけない。トウカイテイオーやビワハヤヒデが勝った中山開催の頃に比べると歴代勝ち馬の顔ぶれは少々物足りないが、それでもハーツクライ、ヴィクトリー、ワールドエースらが春クラシックで好走。トライアルとしての意味は小さくない。
◆ 新興勢力の台頭なるか…
もっとも、今年の出走メンバーを見ると印の集まる馬の多くは既に一線級とは勝負付けが済んでいる印象も。ノガロはきさらぎ賞でサトノダイヤモンドに完敗の4着。ナムラシングンも同じくサトノダイヤモンドに自己条件で完敗し、新馬戦ではスプリングＳ出走のドレッドノータスにも敗れている。リスペクトアースも同様に、京都2歳Ｓでドレッドノータスに敗れ共同通信杯4着では、本番での巻き返しは期待薄と言わざるをえない。それならば、まだ勝負付けの済んでいない新興勢力に期待する方が面白い。
まずはアドマイヤダイオウ。デビュー戦でリオンディーズに敗れてはいるが、上がりは勝ち馬と僅か0秒2差で着差は位置取りの差。見た目ほど能力の差は感じられなかった。何より、その後の成長が顕著。中京芝2000ｍの2戦目もスローを後方からの競馬と不向きな展開だったが、メンバー最速の上がり34秒1で期待馬ヴァンキッシュランを一蹴。さらに前走の梅花賞はペースが遅いとみるか3コーナー手前で果敢にハナに立ち、直線も力強い伸び脚で後続をあっさり封じ込めて見せた。走る毎に力強さを増していき、今回も「前走の梅花賞よりもいい」という状態。内容次第で3強に割って入る評価が必要になるかも知れない。
もう一頭はゼンノタヂカラオ。高い能力を評価されながら、なかなか勝ち切れず初勝利までは6戦を要したが、その前走で戦術が確立されたことが大きい。勝ちみの遅さは精神面にあり、直線で前をかわそうとすると馬が自ら競馬をやめてしまうようなところがあったが、前走ではその弱点を補うべく4角先頭からから押し切る競馬で持てる力を存分に発揮した。この手のタイプは勝ち癖が付けばそのまま勝ち星を積み重ねるケースも多く、連勝でクラシック戦線に名乗りを上げてもおかしくはない。
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クラシック本番まで一ヶ月を切った今週は各地でトライアルを含む前哨戦が行われる。最大の注目はスプリングＳか。デビュー2連勝のサトノキングダムは「右トモに疲れがでた」ために回避となったが、それでも新潟2歳王者のロードクエスト、2戦無敗のドレッドノータスらが出走を予定しており、まずまずのメンバー構成。既に勢力図が固まりつつある牡馬戦線だが、今回の有力馬もまだまだ底を見せておらず、ここで一気に評価を上げる可能性も否定出来ない。
しかし、もう一つのトライアルも忘れてはいけない。トウカイテイオーやビワハヤヒデが勝った中山開催の頃に比べると歴代勝ち馬の顔ぶれは少々物足りないが、それでもハーツクライ、ヴィクトリー、ワールドエースらが春クラシックで好走。トライアルとしての意味は小さくない。
◆ 新興勢力の台頭なるか…
もっとも、今年の出走メンバーを見ると印の集まる馬の多くは既に一線級とは勝負付けが済んでいる印象も。ノガロはきさらぎ賞でサトノダイヤモンドに完敗の4着。ナムラシングンも同じくサトノダイヤモンドに自己条件で完敗し、新馬戦ではスプリングＳ出走のドレッドノータスにも敗れている。リスペクトアースも同様に、京都2歳Ｓでドレッドノータスに敗れ共同通信杯4着では、本番での巻き返しは期待薄と言わざるをえない。それならば、まだ勝負付けの済んでいない新興勢力に期待する方が面白い。
まずはアドマイヤダイオウ。デビュー戦でリオンディーズに敗れてはいるが、上がりは勝ち馬と僅か0秒2差で着差は位置取りの差。見た目ほど能力の差は感じられなかった。何より、その後の成長が顕著。中京芝2000ｍの2戦目もスローを後方からの競馬と不向きな展開だったが、メンバー最速の上がり34秒1で期待馬ヴァンキッシュランを一蹴。さらに前走の梅花賞はペースが遅いとみるか3コーナー手前で果敢にハナに立ち、直線も力強い伸び脚で後続をあっさり封じ込めて見せた。走る毎に力強さを増していき、今回も「前走の梅花賞よりもいい」という状態。内容次第で3強に割って入る評価が必要になるかも知れない。
もう一頭はゼンノタヂカラオ。高い能力を評価されながら、なかなか勝ち切れず初勝利までは6戦を要したが、その前走で戦術が確立されたことが大きい。勝ちみの遅さは精神面にあり、直線で前をかわそうとすると馬が自ら競馬をやめてしまうようなところがあったが、前走ではその弱点を補うべく4角先頭からから押し切る競馬で持てる力を存分に発揮した。この手のタイプは勝ち癖が付けばそのまま勝ち星を積み重ねるケースも多く、連勝でクラシック戦線に名乗りを上げてもおかしくはない。
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