食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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胃腸の調子を整えるさつまいも

2013-09-25 | 気力・体力アップ
さつまいもの美味しい季節になりました(^o^)
埼玉から川越のさつまいもが届いたので今日はそのご紹介を兼ねて。


洗う前の泥がついた状態

写真は黄金イモ(こがねいも)という種類。
皮・肉とも白に近い薄い黄色で、調理すると栗のようにホクホクして美味しいんです☆

さつまいもは漢方では、気を補い消化機能を高める、胃の調子を整える、便秘を改善する、母乳の出をよくするなどの働きがあるといわれています。
疲れを感じる、食欲がない、吐き気やげっぷがある、便秘の時に摂り入れてみてください。

栄養の主成分はでんぷんで、加熱により一部が糖質に変化し甘みが増します。
ビタミンCと食物繊維がたっぷり含まれている、女性にうれしい食材です。
疲労物質の燃焼に関わるビタミンB1も豊富です。
ほかにもビタミンEやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも比較的多く含まれています。

でも蒸かすのは面倒…ですよね。そんな時はお米と一緒に炊飯器で炊いてしまうと簡単に一品できちゃいます。

簡単おうち薬膳レシピ
さつまいもご飯
胃腸の調子を整え疲労を回復します


黄金イモを使いました

作り方
(1)米2合は炊き始める15~30分前にといでザルに上げておく。
(2)陳皮1~2gを水に浸して戻す。柔らかくなったらせん切りにする。
(3)さつまいも1本(200gぐらい)は良く洗って2~3センチ角にカットし、アクを取るために水にさらす。
(4)米と陳皮を戻し汁ごと炊飯器に入れてやわらかめの水加減にし、水を切ったさつま芋を上に乗せて炊く。
(5)炊き上がったらさっくり混ぜてできあがり。

陳皮がない場合は無農薬のみかんの皮を使ってください。
さつまいもが入るので、炊飯器の水加減はやわらかめにします。
火を通した後のさつまはとてもデリケートなので、大きめにカットして炊き、崩れないように優しく混ぜます。
おかゆモードの水加減で炊けば、食欲がない時の胃に優しいお粥に。
これにごまを振れば便秘の改善により効果的です(^_-)

さつまいものほのかな甘みに、かすかなみかんの香りと酸味が合わさって美味しかったです。
こってりしたお肉料理や脂ののった青魚にも合いますよ☆

このホクホクがたまらないさつまいもですが、お腹が張りやすいという弱点もあります(~ ~)
そこで一緒に食べるといいのが、陳皮などの気の巡りをよくする食材や、発酵食品の漬け物です。

今回のご飯には陳皮を使いました。陳皮はみかんの皮を干したものです。
陳皮やみかんの皮がない場合は、お手軽食材の玉ねぎのスライスで代用できます。玉ねぎも気の巡りをよくする食材です。
(玉ねぎから水分が出るので水加減は少し控えめにしてくださいね)

陳皮や玉ねぎについてはまた別の機会に。
それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ



【薬膳的分析】
性味/帰経
平、甘/肺・脾・腎・肝

効能
気を補い消化機能を高める
胃の調子を整える
便秘を改善する
黄疸を改善する、母乳の出をよくする