Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

音楽まみれの7月。

2016-07-28 18:17:21 | music/festival
シカゴの夏はイベント花盛り。

6月あたまのゴスペルフェスティバルからはじまって、
ブルースフェスティバル、テイスト・オブ・シカゴ、ラビニアフェスティバル、ミレニアムパーク音楽祭、、、、ともう、追い付いていけない。

一応、忘れないように書いておこうっと。



ニューオリンズから戻った翌日、6月24日。
今年最初のラビニアフェスティバルへ。
今夜の出演者は、52年ぶりにラビニアに戻ってきたボブ・ディラン。
そして、R&B,ゴスペルQueenのメイヴィス・ステイプルズ!
立錐の余地もない、とはまさにこのこと!
今までに見たことのない人、人、人。ヒッピー世代~その子供たちの世代が大集合だ。
関係者の人曰く、記録だったそう。





(Photo by Chicago Tribue : http://www.chicagotribune.com/entertainment/music/ct-bob-dylan-mavis-staples-ravinia-review-20160624-column.html
その昔、ボブがメイヴィスに結婚の申し出をしたことはあまりにも有名。


一方の私たちは、花より団子。ボブ・ディランにも興味あるけど、食べるほうに夢中。(スミマセン・・・)
今日の献立は、
 

前菜にチーズとプロシュート、お好み焼き、おにぎり、赤ワインにビール、と宴会モード。

 




●Bob Dylan set list

Things Have Changed
She Belongs to Me
Beyond Here Lies Nothin'
What'll I Do (Irving Berlin cover)
Pay in Blood
Melancholy Mood (Frank Sinatra cover)
Duquesne Whistle
I'm a Fool to Want You (Frank Sinatra cover)
Tangled Up in Blue
Intermission

High Water (For Charley Patton)
Why Try to Change Me Now (Cy Coleman cover)
Early Roman Kings
I Could Have Told You (Frank Sinatra cover)
Spirit on the Water
Scarlet Town
All or Nothing at All (Frank Sinatra cover)
Long and Wasted Years
Autumn Leaves (Yves Montand cover)

アンコール
Blowin' in the Wind
Love Sick


●Mavis Staples set list:

If You're Ready (Come Go With Me) (Staple Singers)
Take Us Back
We're Gonna Make It (Little Milton cover)
Love and Trust
Freedom Highway (Staple Singers)
Dedicated
I'll Take You There (Staple Singers)





7月10日 Taste of Chicago (@Chicago)

 

シカゴの有名レストランの屋台で食べ歩きができる、めちゃ楽しい「テイスト・オブ・シカゴ」。
ブルースもゴスペルもジャズもいいけれど、私は結構このテイストが好き。
おいしいし、ゲストミュージシャンもいいし(有料なだけに)。

それにしても、この夏最高に暑かった。
















昨今、アメリカで立て続けに起こっている、警察官が無抵抗の黒人を銃殺する事件へのプロテスト(Black Lives Matter)も行われていて、この日はちょっと騒然としていた。




でもって、今年のお目当てはこの人!


Sheila.E
   

渋滞に巻き込まれて遅れ、最後の2曲くらいしか見られなかったけど、そのあとのパフォーマンスにゲスト出演してくれたので救われたー。
あなたは私の永遠のアイドルでございます 


7月12日(火)
またもや、ラビニア。
今日は、シカゴシンフォニー交響楽団(CFO)の創立80周年記念コンサート。
あの、Jazzトランペッターのウィントン・マルサリスが作曲を手掛けた楽曲の、この日はアメリカプレミア公演。

ラビニアでのんびり聴くクラシックは最高。時々蝉の声や電車の音が曲の一部になったりするのも、いとおかし。


American Premiere of Marsalis Concerto
Opening night of CSO's 80th residency


Chicago Symphony Orchestra
Cristian Măcelaru, Conductor
Nicola Benedetti, Violin
<Program>
Wynton Marsalis: Concerto in D (American premiere; co-commissioned by Ravinia)
Respighi: Fontane di Roma, P.106
Respighi: Pini di Roma, P.141



 マルサリスもステージで挨拶。

 新進気鋭のバイオリニスト、ニコラ・ベネデッティ。神業的演奏。




そして、今日もお弁当が楽しみな私たち。
時間がなかったので、簡単に、鶏胸肉のピカタ、庭のバジルソースチーズ焼き。ビール。赤ワイン。
今日はなぜか、芝生席がガラガラ・・・








7月21日(木曜日)

今日は阿波踊りのお囃子(篠笛)の録音のため、シカゴへ。
この夏一番の熱波がやってきて、高温注意報が出ていたからビビッってでかけたのだけれど、
なんのことはない。日本だっていつもこのくらいよ、ってなもん。
まったく、アメリカはいつも大げさなんだよ! 

7時半には録音が終わったので、急いでミレニアムパークへ。
ここれは、毎週月曜日と木曜日に、無料の「ミレニアムパーク音楽祭」というのが行われていて、今日は友人のビル・シムズ率いる「Heritage Blues Orchestra」がわざわざNYから来ているというではないか!

ビルとは、2012年の青森のJapan Blues Festivalに一緒に行った仲。
それ以来、彼がシカゴに来るたびに見に行っているのだ。

なんてったて、私はこのユニット、「Heritage Blues Orchestra」が大好きなのだ。





このあと大嵐がやってきて、「Buddy Guy's Legends」でブルース見ながら雨宿り。
ビルもやってきて、懐かしい人たちとセルフィー大会。

  



この日できあがったばかりのスペシャルジーンズで!


















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フランク・シナトラ 100年祭

2015-09-16 13:04:42 | アメリカ生活雑感
9月4日

出張やらなんやらで、気がつきゃあっという間に9月になってしまっていた。
このまま秋になり、またあの極寒の冬がくるのか?
いや、そうはさせじ! 外に出て楽しめるうちに満喫しておかなきゃ。

というわけで、大きな仕事がひとまず終わってやっと落ち着き、今年最後のRavinia Festivalに行ってきた。

今日は「フランク・シナトラ100年祭」
今年は。シナトラ生誕100周年。実は地味ながらいろいろなイベントが行われていて、今日もそのひとつ。
シナトラの息子(歌手であるという事さえ知らなかった)が、父をトリビュートするショーだった。

市内で無料のJazz Festが行われているせいか、会場はいつもよりがらんとしていて、
でもそのせいか目立った交通渋滞もなくすんなりと会場入り。


いつもながら用意万端でピクニックを楽しむ人たち。いつもよりガランとしている。


今日のお弁当は、豚生姜焼き定食



  
ステージ後方のパネルでは、シナトラの波乱の生涯が映像で映し出されていた。
華々しい人生の陰に、マフィアとの黒いウワサも絶えなかった。
そして、懲りもせず(?)4度の結婚・・・と、生き方もスターそのものだったシナトラ。


シナトラ・ジュニア。驚くほど声がそっくり。
彼が歌った「マイ・ウェイ」を聞いていたらなんだか自然と涙が出てきた。



Pちゃんはこの時代の歌が大好きなので、大感激だった様子。
ま、遅ればせながら私からの誕生日プレゼントという事にしておこう。


ありがとう、Ravinia!
今年もたっぷりと楽しませてもらいました。
また来年!

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7月の野外コンサート・総まとめ

2015-08-02 15:20:36 | music/festival
今年は珍しく夏の帰省をせずにずっとシカゴにいるので、何が嬉しいってあらゆるイベントを堪能できること。
やっぱりシカゴの夏は最高!
7月に行ったイベントを振り返り。


★7/2
Eyes to The Skies
@Listle

うちから車で15分くらいのところにある郊外の町、Listle(ライル)で毎年行われている気球祭り。
Goroと一緒にお弁当とビール持って見物にでかけた。


ペットは中には入れないので、フェンスの外で見物。でも、実はここが特等席。




  
GORO初めて見る気球に興味津々。


 
「あれは何だ?」・・・気球だ!

 哀愁の背中・・・


今日のお弁当は、お好み焼き。おにぎり。デザートのぶどう


 


★7/4 
独立記念日花火大会 @St. Charles

アメリカの花火ほどしょぼくてつまらないものはないので、ここ数年はどこへも行かなかったけれど、
お天気もいいので、GOROを連れて夕方から隣町のセント・チャールズ市へぶらりと出かけた。




Fox川の両岸の遊歩道をゆっくりお散歩。
この町は古き良きヨーロッパの町のよう。かわいくてちょっとおしゃれな雰囲気が漂う。





 
公園内ではそこらじゅうでバーベキューをやっていて、びっくり。
そんなに焼いてどうすんだ?


 
シカゴと違って郊外は広々、のーんびり。GOROもリラックス。

 



今日は「特製焼き肉弁当」を持参。


ゆるーいカントリーバンドが演奏中。


ミシシッピ川の遊覧船を真似たスティームボートがFox川をのらりくらりと運行していた


8時半過ぎやっと日も暮れて、いよいよ花火大会・・・とここでなんと無念のバッテリー切れ。
川べりに座ってゆっくり花火見学、はよかったものの、その爆音にGOROは終始おびえてかわいそうなことしちゃった。



★7/9

テイスト・オブ・シカゴ @シカゴ グラント・パーク

ご存知、シカゴノグラントパークが食べ物ベンダーで覆い尽くされる、「大屋台フェスティバル」。



 

肉、肉、肉、肉、肉、肉、・・・・

 



 

 


そしてミュージックゲスト(7/9)は、大~好きな、トロンボーン・ショーティー(Troy "Trombone Shorty")!

 



そして・・・・


ご存知、R&B/ソウルの歌姫、エリカ・バドゥ。



 

会場は黒人大集結状態。彼らのグルーブに見ている側も圧倒される。





★7/11

アレサ・フランクリン
@ラヴィニア・フェスティバル(Ravinia Festival)

おなじみの、ラビニア。 (↓私が書いた記事です)
北米最古の野外ミュージックフェスティバル「Ravinia Festival」

一番の楽しみは、極上の音楽を聴きながらピクニックできること。
この日もお弁当とワイン&ビールをつめこんでいざ出陣!


 


今日はトンカツとポテトサラダ。


まわりも宴会モード。






 

一時は体調を壊して心配したけれど、彼女の歌声は全くもって変わらず。
声量も、高音の張りも、何もかも昔のままで終始圧倒された。たまらん!


 
今回はパビリオンの中で座って鑑賞することができた。初“ナマ”アレサに大感激の巻。



★7/30

シカゴ・シンフォニエッタ(Chicago Sinfonietta)
@Cantigny Park

うちから車で5分ほどのところにある巨大公園、「カンティニー・パーク」が今年開園60周年を迎え、園内でいろいろな無料コンサートをやっている。
そのなかのひとつ、シカゴ・シンフォニエッタ(フルオーケストラの小型バージョン)のコンサートに近所の主婦友をさそって出陣。
みんなで持ち寄って食べる晩御飯は、いつもながら最高なのであーる!


自然の中で蝉の声といっしょに聴くクラシックもまた一興。




セルフィースティック初挑戦。

 
みんなが持ち寄った豪華Dinner、うんまい!


やっぱり、ビール


ご満悦のPちゃん



★7/31

ホール&オーツ (Hall & Oates)
@RiverEdge Park, Aurora

80年代にその名をとどろかせた人気ロックデュオ、ホール・アンド・オーツ。
忘れ去られているのかな、と思いきや、昨年だったかニューオリンズのジャズ・フェスに出演しているのをテレビで見てえらく感動。
近所にやってくるというので、急いで出動。
同世代の友達二人も付き合ってくれた。やっぱりライブはみんなで行くほうが盛り上がる。





さっそく飲んでます。地元のビール、Two Brothers。



会場の年齢層は、50代~60代がほとんど。
80年代に青春を謳歌した人たちが、飲んで騒いで大合唱。


 



「昔は恰好よかったのに激変しちゃって・・・」というロックスターが多い中、このふたりはちっとも変っていなかった。


コンサート終了後。
それにしてもいつも思うのは、アメリカ人てごみを散らかしっぱなしで自分の出したごみを片付けようともしない。
イベントが終わった後はいつもごみの山。。。日本人からすると考えられない。
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ラビニア・フェスティバルでビーチ・ボーイズ&テンプテーションズ

2014-08-27 23:44:56 | music/festival
8月26日(火曜日)

今日は前から楽しみにしていた2年ぶりのRavinia Festival。
2年前は、大大大好きな「アニタ・ベイカー」を見に行って涙したっけ。

さて、今年のチケットは売り切れる前にと日本に行く前にすでに入手していた。
「テンプテーションズ & ビーチ・ボーイズ」という、60年代のアメリカ人にとっては夢のような2本立て。

アメリカのフェスティバルでは、たまにこういう“ドリームチーム”が結成される。
一つのバンドだけでは決定力にかけるときに、もういっちょ大物をドッキングさせる贅沢な手法だ。

この組み合わせが、今年の演目で(私がシカゴにいる期間)一番魅力的なものだったし、何より行く夏を惜しむにはもってこいだったので早速購入。まだラビニアに行ったことがないけど行きたいと常日頃言っていた日本人主婦仲にお誘いのメールをしてみた。
ところが残念なことに、この日は火曜日。しかもこの週から子供たちの学校が始まるという人たちがほとんどだったので、みんなお迎えの都合でNG。唯一F妻さんだけが参加することになった。


午後3時過ぎ、F妻さんとPちゃん、私の3人でプリウス号にお弁当とアルコールを山と詰め込んで我が家を出発。
何が素敵って、この公園で行われるコンサート、食べ物、飲み物の持ち込みがOKなのだ。

予定通り、午後4時半過ぎ会場すぐ横の駐車場に止めることができ、いざ入場。

 



さっそくステージ前の芝生に席を抑えて、宴会の用意を開始。

 
 
  
今日のメニュー:
梅干しおにぎり
鶏の甘辛煮&庭の水菜
もやしのナムル
ムール貝と卵のトマトソース炒め&庭のパセリ
モッツァレラチーズト&トマトサラダ
パプリカとミニソーセージ炒め 
食後にスイカ




かんぱーい!


何故かお隣のおじさんと話しこむPちゃん。
このおじさま、ペットフードの大手企業の社長さんだそうで、中国や日本へも何度も行ったことがあるアジア通。
私たちのお弁当をうらやましそうに見ていた。
「寿司は?酒ある?」なんて聞いてきた。
Pちゃんはこのおじさんとの知的会話がたいそう楽しかったらしく、あとで「こんな人がもっと近所にいたらいいのに」とぼやいていた。



テンプテーションズが先にステージへ。
ちょっとよろよろしていた感は否めないけれど、それでもさすがのモータウン・アーティスト。
ヒット曲を立て続けにメドレーで歌い、会場のじいさんばあさん(失敬)は狂喜乱舞。
次に出てくるビーチ・ボーイズ仕様の、アロハシャツのじいさんの姿も目に付いた。

 
暗くなるとそこらじゅうにキャンドルがともされ、いい雰囲気


今日もあちこちでパーティーをやっていた。ここで誕生パーティーをする人も結構多い。




ビーチ・ボーイズにノリノリ

やっぱりきてよかった!
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大人の女の歌声~アニタ・ベイカー~(ラビニア・フェスティバル)

2012-08-27 10:36:43 | アメリカ生活雑感
毎年夏恒例のラビニア・フェスティバルに行ってきた。
6月から9月までの3か月、ほぼ毎日繰り広げられる、野外の音楽フェスティバルだ。

何が好きかって、広々とした公園の緑に包まれて大好きな音楽を楽しめること。
しかもローン(芝生)席は安いし、ピクニック自由。
ワインを飲み、おいしい食事に舌鼓をうちながら何時間もだらだらと好きな時間をすごせるのだ。

もうここに通い出して4年になる。
第1回目
第2回目
第3回目
第4回目


こうやって見てくると、今ではすっかり道具も揃い「ラビニア支度」も慣れたものだ。


そして今年。
一本に絞ったのが、ソウルシンガー、アニタ・ベイカー。
彼女の歌を初めて聴いたのは、まだ20代初めの頃だった。
よく行くレンタルレコード屋のおすすめのコーナーに、こんなコピーと共に紹介されていた。

「大人の女を教えてあげる。」


衝撃だった。まさに、大人の女を感じさせる甘くて深い声。内面から湧き出るような情感・・・。
今私が歌っているのも、彼女の影響が大きい。


午後7時半からの開演だったが、渋滞を考慮して5時には家を出発。
案の定、ハイウェイを降りてから駐車場にたどり着くまで45分。やっとのことで車を停め、シャトルバスで会場にたどり着いたらもう7時を回っていた。
芝生はどこも人で埋め尽くされていて、まさに立錐の余地もない。こんなのは今までの経験で初めてだった。

やっとちょっとの隙間をみつけ、すみませ~んと入らせてもらい、敷布を広げてテーブルをセッティング、ようやく落ち着く。




 

今日の献立は、冷蔵庫にあったものを送ざらえしただけのシンプルメニュー。
・ちりめん山椒おにぎり
・ゆで鶏とレンコンと赤ピーマンのピリ辛炒め
・庭のゴーヤサラダ
・サクラエビ入り出汁巻き卵
・食後のぶどう
and 赤ワイン、ビール、炭酸水


今日は久々に30℃超えの真夏日になったけれど、陽が沈む頃にはからっとした風が吹き始めて幾分涼しく感じられた。
ショーが始まる前のディナータイムを味わいながら、「ああ、今年もここに来れたんだ」とうれしさが込み上げてきた。


 


それにしてもこの日の人の入りは壮絶。見渡す限り人・人・人・・・・。いったい何万人いるんだろう?
特に今日は、黒人R&B&ソウルシンガー、アニタ・ベイカーのショーということもあって、その90%は黒人だ。
これだけの黒人に囲まれたのは生まれて初めてかもしれない。
彼らは底抜けに陽気で、ショーが始まる前からすっかりハイテンション。




そうこうするうちにあたりはだんだんと暗くなり始め、各テーブルにはろうそくの火が灯り始めた。




30分遅れでいよいよショーが開幕。
のっけから『Sweet Love』を聴いて、もう涙はらはら。
ここでこうして大好きなラビニアで彼女の歌を聴ける幸せ・・・今年の初めは想像だにできなかった。
Pちゃんの仕事やビザの問題を抱えて、本当につらい日々だったあの頃を思うと、私は今なんて幸せなんだろう。
前半はよくがんばったね、と神様からギフトをもらった気がする。


3曲目くらいから私はもう座っていられない。公園の中をぐるぐる歩きながらいろんな場所で彼女の歌声に酔いしれ、一人でステップを踏み、この幸せを全身にかみしめていた。

ステージ席は全席指定なので、ステージが見える後方でじっと見つめていたら、ある女性が「私はもう帰るからチケットあげるわ」といって指定席のチケットをくれた。
わー、ありがとう!
そしてステージ右側の席に腰を下ろして、後半のナンバーを堪能させてもらった。

大好きなアルバム「Rapture」から「Sweet Love」「Caught Up In The Rapture」「Mystery 」、そして「Angel」など名曲の数々を熱唱。会場も一緒に歌う。

 
(新兵器「CANNON EOS KISS5」で撮った画像。望遠、なかなかいいぞ!)

あんなに華奢でキレイだったのに、この20年でやっぱりたっぷりと太っていた。
オプラ・ウィンフリーかと思った。。。



★ ★

しかし、そのあととんだ悪夢が待っていた。
ショーが終わったのが10時すぎ。この記録的な入りのお客さんが一斉に帰るのだからたまったもんじゃない。
駐車場までのシャトルバスを待つのに長蛇の列。並ぶこと約2時間!!!!!!!!
やっと駐車場にたどり着いたら日にちが変わっていた。
それから約1時間の運転(Pちゃんご苦労様・・・)で、家に着いたらもう1時をまわっていてふたりともぐったり。

交通整理をしていた警官は他人事のように「こんな人は見たことないねえ。60年代のビートルズ以来じゃないか?27000人だって。何しろ主催者は売り切れの上にさらにチケット売りまくったらしいからね。はっはっはっ」
笑い事じゃねーだろ!
絶対文句いってやる。
先週のトニー・ベネットも満席だったけどこれほどの扱いは受けなかったらしい。だってそのときの客層はほぼ白人、それも裕福なシニアが多かったから。
これは差別だ!



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公園でオペラを ~Ravinia Festival

2011-07-31 18:41:50 | music/festival
7月30日(土)



夏のお楽しみ、恒例の“Ravinia Festival”に行ってきた。
6月から9月半ばまで、ほぼ毎日違う演目が繰り広げられる公園内のコンサート・シリーズだ。
今年選んだのは、オペラ「Tosca(トスカ)」by プッチーニ。
シカゴ・シンフォニー・オーケストラとの5人のオペラ歌手たちとの華麗な競演だ。

オペラというとどうもお高いイメージが先行して、今まで一度も劇場に足を運んだことがなかった私。
しかしこのラビニアの芝生席だと、舞台は見られないがなんと一人15ドルで鑑賞できるのがうれしい。
おまけに自然の中でゆったりとピクニック気分も味わえる。


いつものように準備万端、ピクニックを楽しむ人たち

今日はPちゃんの仕事仲間のまたそのお友達、イタリア人のダニアとギド夫妻と一緒に鑑賞する約束。
7時半の開演の約2時間前に私たちは会場に到着。さっそく場所をとってテーブルセッティングを完了。
ちょっと遅れてふたりも合流。
いつもPちゃんとふたりで来るので、どうも食い気に走りがちだが、
こうして友達がいるといろいろお話できて楽しい。
しかもダニアたちはシカゴのオペラハウスへも度々出かけるほどのオペラファンなので、オペラの情報もいろいろ教えてもらえた。
今度は是非、一緒に見に行こうと約束。


早く来たかいがあって、余裕で場所をキープできた。

今日は日本食とイタリアンとの合体!
 
ウチの献立:卵入りミートローフ、いんげんとポテト炒め、サーモンときゅうりのカリフォルニアロール

 
ダニア作:ヴェジタリアン・ラザニア、そしてデザートはティラミス。超おいしかった!



今日はToscaに合わせて、トスカーナワインを購入。
オペラはあまり好きじゃないけれど、プッチーニのToscaだけは大好きというPちゃんは、
今日の演目にいたくご満足の様子。ちょっと感動でうるうるしちゃったらしい。よかったね!

 
日没後はキャンドルに火を灯して、まったりとワイン。やかましかった蝉もやっと鳴き止む。


7時半に始まった舞台は、2回のインターミッションをはさんで10時半までたっぷりと3時間。Tosca全3幕を堪能した。
舞台横のスクリーンには英語のサブタイトルが映し出されていたので、最後は立ち見をしながらそこで物語を確認。
いいなぁ、この人たち(イタリア人)は字幕見なくても理解できるんだから・・。


明るいところがステージ。こうやって芝生席の人たちは後方で立ち見をすることができるのだ。

アメリカはこの時期、野外のコンサートが多くてホントに楽しい。
冬が来る前に楽しんでおかなくちゃね。
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ハービー・ハンコック VS ランラン

2009-08-01 01:26:23 | music/festival
7月28日(火曜日)

今年2回目のラビニア・フェスティバルに行ってきた。
今日の演奏は、シカゴ・シンフォニー・オーケストラに、Jazzピアニスト、ハービー・ハンコック(Hervey Hancock)と、中国出身のクラシカルピアニスト、ランラン(Lang Lang)という異色の組み合わせ。



シカゴ・シンフォニーを屋外で聞くというのもおしゃれだが、そこに畑のちがうふたりのピアニストがどうからんでいくかも楽しみだった。



今日は平日なので遅めの出発。
午後7時すぎに会場入りし、さっそくDinnerタイム。



 ※今日のお献立
 ・自家製ローストポーク(←やたら追求している)&特製蜂蜜しょうゆソース
 ・かぼちゃの甘煮
 ・茹でじゃがいもフライ
 ・レンコンと菜っ葉のきんぴら
 ・梅干おにぎり
 ・蒸しキャベツの焼きそばソースあえ
 ・メロン
 ・赤ワイン1本、お水



 「ワイン、行きまぁ~す!」


陽が沈んだらキャンドルを。


★★

シンフォニーの演奏が始まると、今までの喧騒がうそのように会場が一瞬で静寂に包まれる。
私たちはステージが見えないうしろの芝生席だったのだけれど、今まで食って飲んでしゃべっていた観客がいっせいに静まり返ったのだ。
「なんてwell-behaved(お行儀のいい)人たち」と、Pちゃんも私もびっくり。
「お静かに願います」と書かれたボードを持ったおっちゃんが会場を歩き回っていたのをあとから知ったのだが、クラシックコンサートのときはこういうルールなのね。ほほう。

ハービーとランランは、ひとつのピアノの前に座ってラベルの「マザー・グース」を連弾したり、中国の古い楽曲を一緒に即興演奏したり。
ハービーのソロ演奏では、「カンタロープ」や「メイデン・ボヤージュ」(あと1曲なんだったか忘れた・・)をミックスして、クラシック風にアレンジするという珍しい場面もあった。
なんだか一生懸命“クラッシクらしく”しているさまがちょっと可笑しかったけれど。

いかにもラビニアらしいのは、静かなピアノ演奏のバックに蝉のミンミン鳴く声が鳴り響いていたり、近くを走る電車の汽笛が聞こえたり、車のクラクションが聞こえたりしていたこと。
こればかりは「お静かに」とはいかないもの。

そしてラストはガーシュインの“Rhapsody in Blue(ラプソディ・イン・ブルー)”を2台のピアノで。
まるで会話を交わすように互いに自在なImprovisation(即興)を弾きあうふたりに観客は大歓声。
なかなか見られるもんじゃない。


(おまけ)翌日の新聞。



どうしても「ランラン」がパンダを連想させるので落書きしてしまいました。
ほんと、スミマセン・・。
それよりも、左の「Happy Birthday 90歳!」で、ウォッカをがぶ飲みしているおばあちゃんのほうが強烈なんですけど。
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今年も始まった、ラビニア・フェスティバル

2009-06-29 11:13:17 | music/festival
シカゴの夏の風物詩、Ravinia(ラビニア)フェスティバルが今年も始まった。
6月から9月まで、3ヶ月以上毎日屋外コンサート会場で繰り広げられるコンサートシリーズだ。

昨年は、ジャズの大御所トニー・ベネット、そして60年代“ディスコ・クィーン”のドナ・サマーのコンサートに出かけた私たち。

そのときにいろいろ学んだことを踏まえて、今年も完璧な装備でふたつのコンサートのチケットを購入。


今日(6月27日・土曜日)のパフォーマーは、ダイアナ・クラール。
実は彼女をナマで見たのはかれこれ10年以上も前。大阪で見た、ジャズ・ピアニストだけを集めたコンサートだった。
そのときはまだデビューしたてで丸々していて、いかにも田舎のお姉ちゃんという雰囲気だった彼女。
今ではすっかり洗練されてしかもスリムになり、押しも押されぬ人気ジャズシンガー&ピアニストになった。
うがった言い方をすれば、レコード会社戦略にうまく乗せられて「金髪の白人流行JAZZ歌手」にイメージを作られてしまったかんじ。
私は昔の荒削りだった頃が好きだったんだけど。
ともあれ、彼女はいつもいい選曲をするしアレンジもステキなのでとっても楽しみにしていた。


私たちはちょい遅めで7時ごろに現地入り。
満員かと思いきや、まだまだ座れるスペースがあって余裕でセッティング完了。
どこを見渡してもみんな完璧な“ディナー”状態になっていた。


前のグループは高めのテーブルをセッティング、うしろのカップルはヘルシーなメニュー。
いつもながら目を見張る準備のよさ。


さて、うちの場合は・・・

今日の献立:

自家製・ローストポーク、
ロシアンエッグ、
ほうれん草ともやしと赤ピーマンの炒めもの、
梅干入りおにぎり



赤ワインで乾~杯~!!





や~食った食った。満足気なPちゃん。


 
開演前はこんな状態。そしていよいよ本日のメインイベント、ダイアナ・クラール登場。


 
オープニングは『Live in Pris』と同じく、超高速の『I Love Being Here With You』。
やっぱ、生で聴くとものすごいばい。

今日のステージは、贅沢にも、ギター、ベース、ドラムに加えてフルオーケストラを従えての豪華バージョン。
私はダイアナ・クラールよりもむしろ、バックミュージシャンに釘付けだ。



Anthony Wilson:ギター, Jeff Hamilton:ドラム, Robert Hurst:ベース
こんな超一流のミュージシャンをそろえるだけでも難しいってのに、全く!
贅沢にもほどがあるぜ。




それにしても、彼女はよくしゃべる。
もっとクールに演奏する人かと思っていたら、意外とおしゃべり。
「My husbandが・・・」と、何回も夫(もちろん、エルヴィス・コステロのこと)のことを話題に出すのでちょっとうんざり。
家族を商売のネタに使うな~~!!


ライブの中盤ごろだった。
次の曲に行くまでの長いイントロダクションに、『I'll Be There』をジャズ・バージョンで弾くダイアナ。
何も語らず、ただ目を閉じ、じっと想いをこめて。
客席から拍手が起こる。
・・・・うるっときた。
もちろん、二日前に急逝したマイケル・ジャクソンへの追悼だったのだろう。



芝生チケットではコンサート会場には入れないので外で遠めに見ていたら、
早めに出てきたカップルが私たちに
「Enjoy the show!」といってそっとチケットをくれた。
おかげで最後の20分ほど、座ってみることができた。
ありがとう!



今日の選曲は、彼女のもっと尊敬するナット・キング・コールの曲が多かった。
アンコールは『Look of Love』そして『Every time We Say Goodbye』でしっとりと。



Pちゃんは、初めて聴く(といってもCDはしょっちゅうかけているのだけれど本人は気づいていない)ダイアナ・クラールを相当気に入ったらしく、
家に帰ってからもヨカッタ、ヨカッタと興奮冷めやらない様子だった。

やっぱり男は金髪&ダイナミックボディーに弱いのね。
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Ravinia Festival

2008-09-01 06:26:52 | music/festival
シカゴ市内から北に約40キロほどいった閑静な住宅街ハイランド・パーク。
そこにはRavinia Parkという巨大な公園があり、その中の野外コンサート会場で毎夜コンサートが行われている。
6月から9月半ばまで延々と3ヶ月半の間、クラッシック、ロック、レゲエ、Jazz、ブルース、ポップス、ダンスなどありとあらゆるジャンルのコンサートが休みなく開かれるこの「Ravinia Festival」の歴史は、1904年にまでさかのぼる。

“A.C. Frost Company”がアミューズメントパークとして このラビニア・パークを作ったのがきっかけだった。当時、開通したばかりのシカゴ~ミルウィーキー間の鉄道の使用を人々に促すきっかけ作りが目的だった。
そこには野球場のほか、噴水や大食堂、カジノ、ダンスフロアーなど自慢の設備を配し、中でも“プレイリー・スタイル”のラビニア・シアターは当時から現存する最古の建物。
それから100余年。“ラビニア・フェスティバル”は、北アメリカで最も古い野外音楽フェスティバルということだ。(HPより訳)

この夏は是非、一度このフェスティバルに足を運んでみようと思っていた私はさっそくコンサートスケジュールをチェック。
するとまぁ、大好きなアンナ人こんな人、あんなバンドこんなバンドがあるわあるわでもうビックリ。
はやる気持ちを抑えながら、とりあえず8月22日のトニー・ベネットと30日のドナ・サマーの芝生チケットを購入。
こんな人たち、普通に見にいったら100ドル以上クラス、でも芝生チケットは15~25ドル。公園だからいつ行ってもかまわないし、ピクニック気分の延長で見られるその気軽さもいい。

かくして、“ラビニア初体験”はめでたくJazzの御大、トニー・ベネット。
この日は金曜日だったので、Pちゃんに仕事から早めに帰ってきてもらって午後6時すぎ家を出発。

今日の日のために買ったローン・チェアーと晩御飯(お弁当)を持っていざ会場へ。
最初ということもあって勝手がわからず駐車場で戸惑っているうちに時間をロスしてしまい、8時からの開演を少し回ってからの到着。
あたりはもう真っ暗で何も見えない。
でも、芝生はもう一面人・人・人・・・。
しかもみんな、テーブルセッティングをきちんとして、キャンドルまで立ててワイングラスを傾けながらオードブルなんかつまんでいる。なんだここは!まるで屋外巨大セルフサービスレストランだ。

わずかに空いている場所にそそくさとチェアーをセットし、さっそくお弁当タイム。
この日のお弁当は、梅ぼしおにぎり、特製コロッケ、ほうれん草のごまだれあえ、かぼちゃ甘煮。ビール2缶とお茶。

パビリオンから聞えてくるトニー・ベネット(実は初めて生で聴いた)の生歌を聴きながら食べるお弁当のなんとリッチな気分よ。
そしてそのとき、「思い出のサンフランシスコ」が流れる。
これはたまらんばい。

休憩なしで約1時間15分。スタンダードを唄いに唄ったり。
80歳を超えるとは思えないその声量と張りのある高音。思わず鳥肌がぞぞ~っと立つ。
高齢のミューシャンを見に行くたび「これが最後になるかも・・」とひそかに思うのだが、彼はまだまだそんな域には達していない感じ。
本名の“アントニオ・ベネディト”として画家としても活躍するトニー。まだまだお盛んでがんばってほしい。
来年も来てね。





これを踏まえて。

8月30日(土曜日)。
今日はドナー・サマーのコンサート。
もともと大ファン、というほどではなかったんだが先日「アメリカン・アイドル」のファイナルに彼女が出ていたのを見て、急になつかしくなって聴いてみたくなったのだった。

先週の轍は踏むまいと、明るいうちに場所をとってのんびりする計画を立て、午後3時半ごろ家を出発。
またまた駐車場の大渋滞に巻き込まれるも、無事に開演2時間半まえの5時ごろには中に到着。


今日のいでたち。
両肩にしょっているのはローンチェア(椅子)。
そしてござのように小さく折りたためる机をこの日のために購入。


入り口前はまるで、難民キャンプ状態。
みんなの荷物のすさまじさと言ったら・・・ビール1ケース、ワイン3本、チーズにオードブルに・・・あんたら、なにしに来たん?。

 
 
場所取り成功!目の前は舞台。といっても何も見えないけど。



見よ!この人の山・・・



今日はディスコをイメージしてみました。
下はキンラメ(ここでは見せられません・・)




ここに来ている人たちは、百戦錬磨、用意周到。
日本のお花見のようなもので、ビニールシートで場所を確保した後、次々にパーティグッズが並べられて大宴会を始める。
テーブルにはきちんとテーブルクロスが敷かれ、お花まで飾っている人たちも。
アメリカ人って普段はいいかげんに暮らしているくせに、ひとたびパーティーとなるとものすごく気が行き届くから不思議だ。
「そんなもん、どこで売ってるん?」と聞きたくなるような便利グッズも見かけた。
先週来たとき、隣の人に「そのテーブルいいですね」と話かけたところ「Crate&Barrelで売ってるわよ!オススメよ」と教えてくれたのでさっそく買った私だった。
こういう情報交換も楽しい。



さぁ、うちらも宴会開始。
今日のお弁当は、たまごとハムのサンドイッチ、チキンテリヤキ、じゃがいもとレンコン炒め、庭のトマト、デザートはパイナップル。
もちろん、今日はワイン1本を持参。


暗くなってきたら、キャンドルを。


  
ドナ・サマーはさすがの“ディスコ・クィーン”らしく、途中で何度も衣装を取り替える。
舞台デザインもカラフルで美しかった。


後半は「Hot Stuff」「She works hard for the money」「Last Dance」「On The Radio」などおなじみのヒットメドレーとなり、そのあたりは熟年ディスコと化す。


あちらこちらで踊り狂う人たち。
年齢層は私よりも少し上の世代が圧倒的。
青春を思い出すかのように、今は見る影もなく太ってしまった体を揺らして踊る人々・・嗚呼。

もちろん、Pちゃんはドナ・サマーを知らない。
そのころまだ10代半ばだったキミには、ちょっと早すぎたかもね。

シカゴに遊びに来る人は、是非この時期(6~9月)のラビニアをオススメ!
アメリカらしさを味わえますよ。


では懐かしいビデオクリップを。
この頃って、みんな踊ってたなぁ(笑)



Comments (3)
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