Shall We Dance?

ちっとも連休らしくない日々を過ごしていると、今度は強制的に外に出たくなってきた。
エッセイのゲラチェックにもうんざりしてきたところだし。
今日は水曜日。映画館がレディースデーで半額なのをふと思い出し、ここはちょっと気になっていた「Shall We Dance?」を見に出かけることにした。
これは言わずもがなだけれど、なんといってもオリジナルが素晴しすぎてハリウッドがどんなリメイクをしてくるのかも楽しみなところ。
リチャード・ギアは、可もなく不可もなく。でも「CHICAGO」よりは数倍自然でよかった。それに、これは思いがけずだがジェニファー・ロペスも気品とプライドの高いダンサーを好演していた。前半の抑えた表情があればこそ、ラストシーンのはじけるような笑顔が生き生きと輝いて見えた。
いかにもハリウッド的だと思わせられる“ありえない”シーンもあり「ケッ」と思ったけれど、まぁこれは、こういう映画にしたかったのだと思ってみる分には楽しめる。
個人的には、どのシーンを見てもどうしてもオリジナルが浮かんできてしまって最後まで集中できなかった。それほど、何をとってもオリジナルがあまりに完璧だったということかもしれない。ストーリーの緻密さ、そしてこれ以外考えられないと思わされる配役の妙・・など。
また、映画館で声を出して笑っている人が意外に少ないのに驚いた。
私なんぞは、まるで我が家のように周りを気にせず声をあげて笑ったり、ホロリと泣いたり、感情むき出しで見ていたのだけれど。
アメリカでは映画館はまるで「劇場」で、もう観客がいちいち騒がしいったらありゃしない。こういうところも日本人って行儀よかったのね（いや、シャイなのか？）。
改めて気づいた。