Life in America ~Chicago編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Hyde Park Jazz Festival

2011-09-26 18:29:04 | music/festival
ここのところ、朝夕は10℃を下回る寒さ。
シカゴの夏はあっという間に去り、秋を通り越してまたあの厳しい冬がやってくる。
短い夏の間、毎週のようにあちらこちらで行われていた野外のフェスティバルも、9月をもってほぼ終了だ。
その最後を締めくくる2011年最後のJazzイベント、「Hyde Park Jazz Festival」(9/24-25)に行ってきた。

ハイドパーク区域はシカゴダウンタウンの南にある。有名なシカゴ大学やオバマ大統領の自宅もある、閑静な住宅街だ。
とはいってもここは“シカゴ・サウス”。少し通りをはずれると犯罪件数もそれなりに多い、やばい区域でもある。
自由にふらふらできるダウンタウンのフェスティバルと比べて、やはりひとりで行くには根性がいる。しかもこのイベントは深夜にまで延々つづくのだ。
そんなわけで、ここ数年このイベントには行くのをためらっていたのだが、何事も経験してみなきゃ気がすぬ。今年は絶対に行こうと決めていた。
珍しく一緒に行くと言ってくれたPちゃんとふたりでゆく夏を惜しむべく、いざシカゴへ。

★ ★

このフェスティバルの特徴は、150人を超えるミュージシャンたちが13か所の会場で一斉にパフォーマンスを行うことだ。
午後1時から始まり、最後のJam Sessionが終わるのはなんと午前4時!
メインステージ以外は全てシカゴ大学などの施設内のホールが使われる。この時期、夜風にさらされなくてすむのがうれしい。
もちろん、全て無料だ(ドネーション受付あり )。

午後6時すぎ、大した渋滞もなくハイドパークに到着。
まず私たちが向かったのは、シカゴ大学のインターナショナルハウス。
ここのパティオ(ガーデン)で行われていた「Miguel de la Cerna Quartet」を聴きながら、軽食&ワインでちょっと腹ごしらえだ。



7:00PM
場所をお隣のホールに移して、
「Fareed Haque Trio with Tony Monaco」
の演奏を聴く。
FAREED HAQUEのエレクトリックギターに、TONY MONACOのハモンドB-3オルガンが絶妙にからみつく。
のっけからすごいものを見た、という感じだ。

 
7時の開演前には長蛇の列ができるほどの人気。その理由がすぐに分かった。

20分ほど楽しんだあと、シカゴ大学の名物でもある“ロックフェラー・メモリアル・チャペル”に移動し、今度はそこで
「University of Chicago Jazz X-Tet Big Band Tribute to Monk & Mingus Conducted by Mwata Bowden」を。
目もくらむような荘厳な大聖堂の中で、よもやビッグバンドを見られるとは!こういう粋な計らいが、いかにもアメリカらしい。

 

8:00PM
「Don Byron New Gospel Quintet」

DON BYRON(クラリネット、テナーsax)、DK DYSON(vocal)、XAVIER DAVIS(piano)、BRAD JONES(bass)、PHEEROAN akLAFF(drums)の5人編成による、ゴスペル・Jazzクインテッド。
DK DYSONの深く豊かなヴォーカルが小さなホールに響き渡ると、圧倒的に黒人比率の高い観客がそれにこたえるようにグルーブする。まるで、地元の教会の中に放り込まれたようだ。
特に今夜は“黒人ゴスペル音楽の父”と呼ばれるThomas Dorseyを称えての選曲だっただけに、なおさらdeep感が漂っていた。



たっぷり1時間のステージを堪能した後、今度は屋外パーク内のメインステージにてくてく歩いて
「Orbert Davis Quintet featuring Terisa Griffin」を。


オフィシャルTシャツのモデルはオバマ大統領夫妻

Orbert Davis(トランペット)を見るのは、7月のGlen Ellyn Jazz Fest、9月のChicago Jazz Festに続いて、今年3回目。
今が旬の地元のミュージシャンのひとりだ。

 
ARI BROWN,saxophone; RYAN COHAN, piano; JAKE VINSEL, bass; ERNIE ADAMS, drums.


今夜はTERISA GRIFFINがゲストヴォーカリストとして出演。ソウルフルなヴォーカルで“Misty”を熱唱。

10:30PM
ロックフェラー・チャペルに戻って、今夜最後のプログラム(深夜からのJam Sessionは除く)「Three Ellas: Dee Alexander, Frieda Lee, Spider Saloff」を。
シカゴを代表する3人のディーバによる、エラ・フィッツジャラルドのトリビュート・ステージだ。

 
この時間にもかかわらずチャペルは超満員。



(左から)Spider Saloff、Frieda Lee、Dee Alexander

さすが選りすぐりのヴォーカリストだけあって、三人三様、本当に素晴らかった。
今まで退屈だと思っていた曲が、彼女たちにかかるとこんなに素敵な曲だったのかと改めて思い知らされた。
特に、 Frieda Leeは私の大好きなタイプ。
心で歌うとでも言うのか、声量にものを言わせてぐいぐい押してくる黒人タイプとは一線を画する、魂の声なのだ。
今夜は特に大聖堂というシチュエーションも手伝って、彼女の歌声が神々しくさえ感じた。
実は昨年4月に「Fitzgerald's」というJazz Clubで彼女を見たことがあるのだが、そのときは名前を聞き逃し、いったい誰だったんだろうとずっと気になっていたのだった。
その彼女との、まさに運命的な再会だった。

 
彼女の歌う「In A Sentimental Mood」にはまじで心が震えた。
奇しくも、ベーシストは今一番お気に入りのJIM COX。(昨晩見に行った、友人でJazz vocalist&educatorのJanice Borlaのコンサートでも彼がベースを務めていた。)
最高の夜だ。

★ ★

ギター&オルガントリオに始まって、ビッグバンド、ゴスペル、トランペット&サックス、Jazz Vocalと
多彩なスタイルのJazzを堪能した5時間だった。
今年見たいろんなフェスティバルのなかで、一番心に残った。
ああ、本当に来てよかった。

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