醸楽庵だより

芭蕉の紀行文・俳句、その他文学、社会問題についての評論

醸楽庵だより  428号  白井一道

2017-06-14 12:19:34 | 日記

  胃のない私も毎日酒を楽しむ

 姉の嫁にいだ先が鮎の養殖をしていました。そこが人手を必要としていたんです。義兄が一緒に仕事をしないかという誘いがありましてね。私もその気になりまして、東京で大学を終えると。義兄が営んでいる鮎の善殖場に就職しました。浜松はウナギの養殖が有名でしよう。鮎の養殖というど山の中の渓流という印象があると思うんですが鮎の養殖は海沿いの養殖場で始まるんですよ。義兄が営んでいる養殖場は舘山寺と村櫛にありました。周りは平坦な場所で渓流など何もない所です。自動車で十分も行けば海です。海とは反対に浜名湖に沿って北上し、山の中に十分ぐらい入ると舘山寺温泉があります。私の二十代は鮎の養殖でした。仕事が終わると毎日、刺身や鮎の塩焼きを肴に酒盛りでした。魚の旨さを知りました。近所の酒屋に行くと「花の舞」という銘柄の酒がありました。この銘柄の酒が気に入り飲んだのが日本酒に覚めるきっかけでした。
私は東京の北区十条で生まれ、育ちました。大学の頃、初めて酒に親しみましたが「花の舞」という銘柄は初めてでした。この酒が鮎の塩焼きに実によく合うんです。どんなに飲んで食べても飽きがこないんです。ウナギなんかは、すぐ飽きが来るんですけど、鮎の塩焼き、鮎のアライはいくら食べても飽きがこない。酒か旨い。「花の舞」は浜松の地酒です。やや辛口で淡麗な昧だったように思います。淡泊なつまみによく合うように思います。
 鮎の稚魚を十二月頃、海に出て、とるんです。捕った稚魚を養殖池に入れ、そのまま売りに出すものもあります。
ちちろん養殖池に放し、育てるのもあります。成長するに従って、何回も池を変え、出荷ということになります。男の仕事だと感じました。体を動かした後の酒がまた格別旨かったですね。魚のうま昧と酒を覚えました。大学生の頃から付き合っていた人と二十六歳の時に結婚しました。結婚して間もなく、定期健康診断を受けると胃におかしな影がある。といわれたんです。何の自覚症状も無かったのですが、冑を全部摘出する手術を受けました。手術を受ける際には単なる潰瘍という話だったんですが手術後、家内が話してくれたとこによると癌たったようです。それから十五年になリなりますが、以後何の症状もありません。しばらくの間、酒は飲めませんでしたが何でも食べられるようになりました。お酒も十分楽しんでいます。今は特に気にする事なく健康に働いていいます。腸が胃の働きをしてくれているようです。
家の都合で親と暮らすことになりました。凡そ四年いた浜松から野田に引っ越してきました。野田の酒販店で見つけた「霧筑波」の酒が大好きになりました。胃のない私も毎日晩酌をしていますよ。体の調子もすごくいいですよ。少量の酒は健康にいいんじゃないですかね。
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