墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

世界の名画/浅井忠(7)

2017年06月28日 19時22分43秒 | 世界の名画

農夫帰路

●1887(明治20)年。カンヴァス・油彩。縦132X横95.4センチ。ひろしま美術館蔵。


1887年東京府工芸品共進会に出品した2点のうちの1点。一日の農作業を終えて家路につく家族が、

画面の隅々にまで浸透する長い日差し中、どっしりとしたボリューム感をもって描かれている。3人

の硬い表情、動きの乏しさは、写真を下敷きに描かれたからであると考えられている。

<作者> 佐倉藩士の子として江戸に生まれる。幼い頃から絵を好み、藩の絵師について学ぶ。1876

年、国沢新九郎の画塾・彰技堂に入り、初めて洋画に接する。同年、工部美術学校に入学し、バルビゾ

ン派の流れをくむイタリアの優れた風景画家フォンタネージに師事する。1878年、フォンタネージの

帰国後、後任者を不服として、級友の小山正太郎らと共に同校を退学、十一会を結成する。師の画風を

よく受継ぎ、脂(脂)色を主調とする静穏な風景画を描いた。1889年、明治美術会の結成に参加し、《春

畝》《収穫》を同会を舞台に発表した。1889年、東京美術学校教授に就任。1899年、渡仏。パリ郊外

のグレー村を訪れ、《グレーの柳》《グレーの秋》などの油彩の代表作のほか、多くの水彩画を制作し

ている。1902年、帰国。京都高等工芸学校教授を命せられて京都に移り、翌年、聖護院洋画研究所を

開設。また関西美術院の創設にも加わって、京都の洋画壇の発展に尽くした。晩年は、工芸、図案の分

野でも活躍している。京都で没。


ひろしま美術館






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