墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

書家・かな490/右大将道綱母

2017年01月03日 18時32分02秒 | かな

<釈文> なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

百人一首 第53番                      = 右大将道綱母 =

<意味> あなたがいらっしゃらないことを嘆き悲しみながら、ひとり寝る夜が明けるまでの間は、

どんなにか長いものであるか、おわかりになりますか? おわかりにならないでしょうね。

という意味です。

<鰥賞> 兼家が三夜の間、道綱母を訪れることがなくて、その間どこへ行っていたかというと、

さほど身分の高くもない女性のもとへ通っていることがわかりました。そして、しばらくして、

明け方に兼家が訪ねてきたことがあったときに、兼家を家に入れずに、この和歌を贈ったのだそ

うです。当時の男性の風習として、多くの女性のもとへ通うのは仕方のないことで、特に兼家の

ような大貴族ならなおさらのことなのだけど、それでも自分の気持ちを伝えずにはいられなかっ

た道綱母の哀しさが伝わってくるようですね。

<作者> 右大将道綱の母は、右大将である藤原道綱(ふじわらのみちつな)の母親という意味

です。本名は伝わっていません。藤原倫寧(ふじわらのともやす)の娘で、大貴族である藤原兼

家(ふじわらのかねいえ)の側室のひとりとなって、道綱を産んだことがわかっています。兼家

との恋愛を回想した「かげろふ日(かげろうにっき)」の作者としても有名です。名高い美貌の持

ち主で、和歌を詠むのも上手でした。


これは1月号のかな部規定のお手本を書きました。






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