墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

書家・かな534/権中納言定家

2017年05月18日 19時42分41秒 | かな

<釈文> こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに やくやもしほの みもこがれつつ

百人一首 第97番                      = 権中納言定家 =

<意味> いつまでも来ないあなたを待つわたしは、あの松帆の浦(現在の淡路島の北端の岩屋海

岸)で、夕方に海が凪いでいる頃に塩を作るために焼く藻塩のように、身を焼かれるように恋焦が

れていることです。

という意味です。

<鰥賞>「万葉集」の「名寸隅(なきすみ)の 舟瀬ゆ見ゆる 淡路島 松帆の浦に 朝なぎに 

玉藻刈りつつ 夕なぎに 藻塩焼きつつ 海人娘子 ありとは聞けど 見に行かむ よしのなけれ

ば ますらをの 心はなしに たわや女の 思ひたわみて たもとほり 我れはぞ恋ふる 舟楫(ふ

なかぢ)をなみ(松帆の浦で、朝は玉藻を刈り、夕方には藻塩を焼く乙女がいると聞いたので、ぜ

ひ逢いたいのだが、わたしには舟も楫も無いので、ただうろうろと恋焦がれるばかりです)」とい

う長歌を本歌としたものです。本歌から意味に奥行きをもたせ、言葉の技巧もこらした、定家なら

ではの成熟した美しい和歌です。

<作者> 権中納言定家は、本名を藤原定家(ふじわらのさだいえ)といいます。この「小倉百人一

首」を選んだ歌人です。第83番の歌人である藤原俊成(ふじわらのしゅんぜい)は父親です。和歌

を読むのが上手で、また和歌の研究にも熱心だったので、歌学者としても重んぜられました。






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