墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

書家・かな520/藤原実方朝臣

2017年04月05日 19時53分34秒 | かな

<釈文> かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもひを

百人一首 第51番                      = 藤原実方朝臣 =

<意味> あなたのことをこんなにも想っているなんて言うこともできないのだから、伊吹山(い

ぶきやま/滋賀県と岐阜県の県境にある山と栃木県にある山と2説あります。に生えるさしも草(

ヨモギ)の香りのように、燃えるわたしの想いをあなたはご存知ないのでしょうね。

<鰥賞> 「えやはいぶきの」は、「言うことができるだろうか、いやできない」と、「伊吹山」

とを「いぶき」で掛けていて、「さしも草」と「燃ゆる」も「も」を掛けています。このような言

葉あそびが散りばめられています。このようなテクニックの上手さに感心するとともに、青々とし

たヨモギが茂っている京都からはるか離れた東国の山の香り、と自分の秘めた恋心を比較している、

実方の爽やかな気性も感じられる和歌です。

<作者> 藤原実方は、いまから1050年ほど前の貴族です。多くの女性と華やかな恋愛をしたそ

うで、「源氏物語」の主人公である光源氏(ひかるげんじ)のモデルのひとりとも考えられています。

「枕草子」の作者で、第62番の歌人である清少納言(せいしょうなごん)とも交流があったといわ

れています。






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