墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

書家・かな560/藤原基俊

2017年08月13日 16時17分23秒 | かな

<釈文> ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あはれことしの あきもいぬめり

百人一首 第75番                         = 藤原基俊 =

<意味> お約束くださった、「わたしを頼りにしなさい」と詠まれた「させも草」におく恵みの

露のようなお言葉をいのちのように大切にしてまいりましたのに、ああ、残念なことに今年も秋は

過ぎ去ってしまいますよ。

という意味です。

<観賞> この和歌は、基俊の息子である僧都光覚(そうずこうかく)が、維摩会(ゆいまえ)と

いう法会の名誉な役である講師(こうじ)に選ばれないことを悲嘆して詠んだものです。藤原氏の

最高権力者で、第76番の歌人でもある藤原忠通(ふじわらのただみち)が、以前、清水寺の観音

さまにお参りしたときに「なほ頼め しめぢが原の させも草 わが世の中に あらむかぎりは(

わたしを頼りにしなさいよ。みなの幸せを願って、大願をたてているのだからね。わたしが生きて

いる間は安心ですよ)」と詠んだのを受けて、忠通に送ったのだそうです。

<作者> 藤原基俊は、いまから900年ほど前の貴族です。父親は右大臣で、家柄の良い子息でし

たが、傲慢な性格だったとの記録も残っていますが、そのせいか官位は高くなりませんでした。し

かし、和歌を詠むのはとても上手だったそうです。






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