墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

書家・かな514/周防内侍

2017年03月20日 20時01分29秒 | かな

<釈文> はるのよの ゆめばかりなるてまくらに かひなくたたむ なこそおしけれ

百人一首 第67番                       = 周防内侍 =

<意味> 短い春の夜の夢のような儚い戯れに過ぎない貴方の手枕のために、なんの甲斐もなく立

つ浮き名が私には口惜しいことです。

という意味です。

<鰥賞> 二月の夜に、親しい友人たちと夜更けまで話し込んでいたときに、眠くなったのか、物に

寄りかかって「枕が欲しいわ」と内侍がささやいたのを聞いた藤原忠家(ふじわらのただいえ)が、

「これを枕にどうぞ」と言って、御簾のしたから腕を差し出したのをからかって詠んだ和歌だそうで

す。旧暦二月はいまの三月頃ですから、夜風に梅の香りや草木の萌えはじめる甘い香りがただよって

いる夜でしょうね。忠家は、この内侍の和歌に、「ちぎりありて 春の夜ふかき 手枕を いかがか

ひなき 夢になすべき」と返しました。意味は、「前世からの深いご縁があるのに、いまこの春の夜

更けの手枕をなぜ無意味で儚い夢で終わらせられるでしょうか。」と、なかなか本気っぽいです。ふ

たりとも30代半ばのときの和歌ですから、大人の洒落っ気で詠んだのでしょうね。忠家は、「小倉

百人一首」を選んだ藤原定家(ふじわらのていか)の曽祖父にあたるひとです。曽祖父の面白エピソ

ードを選ぶなんて、定家もなかなかウィットに富んでるようですね。

<作者> 周防内侍は、いまから900年ほど前の宮廷女官です。本名は平仲子(たいらのちゅうし)。

父である平棟仲(たいらのむねなか)が周防守であったため、周防内侍と呼ばれました。





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