墨象家・書家 木村松峯(峯子)のブログ shohokimura blog

伊豆の情報、世界の名画、ジオパーク、墨象、書道などの作品を日頃の日記とともに載せています。

世界の名画/ミレー(3)

2017年06月19日 19時12分42秒 | 世界の名画

種まく人

●1850年。カンヴァス・油彩。縦101.0X横82.5センチ。ボストン美術館蔵。


左から右へと流れていく地面の傾斜が、種まく男の右腕・右脚の同じ方向への激しい動きに呼応して、

この絵の運動感を強めている。夕暮れの空と大地を背景に浮かび上がるシルエットには、彫像のよう

な力強さ・激しさが賦与されている。1850〜51年の官展に際して▶︎オルナンの埋葬◀︎などクールベの

作品の激しく非難したテオフィール・ゴーディエは、「激しい動作と誇り高くも惨めな風采とを持った

この人物、種をまきつける土そのものを用いて描かれたようにみえるこの人物の中には、雄大さがあり、

様式がある」とミレーの作品を賞賛した。クールベが人物を理想化せず、特殊な相の下に示すのに対し、

ミレーは名も無い人々の姿に「様式」を与え、永遠の相に示そうとする。この「種まく人」はバルビゾ

ン付近で見かけた一人の農夫であることをやめて、「大地に結びつけられ、そこに種まき続ける存在と

しての農民」という典型(あるいは神話)と化している。だからこそ、パリやシャルトルのゴティック

寺院を飾る四季の労働の浮き彫りの中で、「人間が永遠の動作を示している」姿にも比較され得るもの

である。






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