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将棋電王戦プレマッチはボンクラーズの圧勝

2011-12-22 02:34:59 | 電王戦
ボンクラーズVS米長会長の将棋電王戦プレマッチは、微妙な空気が流れたまま終わりました。

米長会長の見せ場がないままあっけなく終了。
大差がついたとか、そういう問題ではなく、米長会長の悪手連発が目立ったようです。
ここだけの話、まるで素人将棋のようなちぐはぐ感がありました。

<対局の印象>

・序盤からずっと飛車角を使わず。15手目あたりで、「こりゃダメだ」といった空気がただよっている状態に。(入玉狙いの作戦だったのか、金銀を押し上げてました)

・王手飛車の桂打ちの筋を見落とし。歩が取れずに押し込まれる。

・戦線は崩壊寸前なのに端歩など緩手が目立つ。

・終盤は「攻めてくるから守る」という手拍子で、現状打破の糸口がまったくなし。切れ味のある手が出せませんでした。


ボンクラーズの強さから考えて、少し荷が重かったような気がします。
トッププロでも早指しならヤバイかも知れないのに、引退して8年の会長が対戦するのはきつすぎです。

来月の公開対局はどうなるでしょうか。
準備といっても、何を準備すればいいのか。
普通に全力でぶつかってもらって、少しでも良い棋譜を残してもらいたいです。

少し気になったのは、米長会長は現在のコンピュータ将棋の強さをどこまで知っていたのかということです。日頃の強気の発言は、いつものようにサービス精神の表れだと思っていましたが、本当に見くびっていた可能性がないでしょうか。

今日の作戦を見ると、あれで通用すると思っているというのは、将棋ソフトを完全になめていたとしか思えません。

現在のコンピュータ将棋は、早指しなら羽生二冠より強い可能性があるわけです。
「羽生より強い相手と戦う」というつもりで、コンピュータ将棋と向き合ってほしいものです。
もうそういう時代が来ているのです。