おしまいから始めよう!

日々是将棋日記です

森下システム

2007-09-01 01:11:30 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
7局指して4勝3敗でした。


(王位戦第5局)
第48期王位戦
これで羽生王位の2勝3敗。
簡単に土俵を割る人ではありません。
この王位戦、まだまだわからないですね。

第5局は第一局と同じ森下システムでした。
最近では先手矢倉は37銀戦法と森下システムが主に指されているようですね。

森下システムと言えば、ここ数年は滅多に見られない戦型でした。
というのは、森下システムに対して、後手は雀刺しをすれば勝てるというのが定説だったからです。
その天敵雀刺しへの対応策を考えだしたのが、私の記憶では今回の挑戦者深浦八段だったように思います。




図は森下システムvs雀刺しの対抗形の一局面です。
先手は素早く中央に銀を送り出しているのがここで狙いの一手を指すためでした。
さて、その一手とは?









答え:▲53歩


▲53歩が軽妙な一着でした。
金が逃げたり、△同金、△同銀などは▲97香で飛車が死にます。
また△同角には▲54香で角と金を貫く田楽刺しがかかります。
以下、多少の変化はあるものの、先手もやれるということがわかってきました。
この一手から森下システムの復活が始まったといってもよいでしょう。

沈んだり沈んだり

2007-08-29 12:08:34 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
9局指して2勝7敗でした。
将棋は勝つのは難しいですけど、負けるのは簡単ですね。
一局一局大事に指していかないといけないですね。

(将棋関連書籍)
「先崎学の浮いたり沈んだり」先崎学

週刊文春で連載されているエッセー集です。時期は先崎さんがA級だった頃に書かれたものですね。(3~4年前でしたか)
勝負の厳しさやら、将棋指しの生態がよくわかる文章を書かれています。
今のところ、先崎さんは順位戦がぱっとしない印象があるのですが、それはどのように書かれているのでしょうか? 続刊を読んでみたいです。

対石田

2007-08-28 02:02:19 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
19局指して、12勝7敗でした。R2600には程遠いです。
今日の実感としては、居飛車系の将棋の定跡を覚えないといけないなぁ、というものでした。先手番矢倉と後手番での横歩取り、角替わりの研究が課題ですね。


今日は、序盤の作戦のお話です。




図は先手が▲75歩と突いて石田流を表明した局面です。
後手にはどのような作戦の選択があるでしょうか?

①△84歩、△42玉、△62銀などとして居飛車で迎え撃つ
②△35歩と指して相石田流を目指す
③△54歩と指して相振り飛車を目指す

などが考えられると思います。

まず、①の居飛車で受けて立つ、ですが、この対策が一番多く指されているように思います。これで勝てたら文句はありませんが、相手の得意系を受けて立つ覚悟が必要です。

次に、②△35歩でこれは以前私もよく指していました。後手は真似っ子作戦をすることになります。昔は相金無双でどんぱちやる展開が多かったのですが、最近では美濃に組み替えたり矢倉に組み替えることを双方が目指すことが多くなっています。定跡も整備されているとは言えず力の将棋ですね。

最後に、③54歩ですが最近よく使っています。意味は、先手が△54歩に対し▲78飛とすると△88角成▲同銀△45角と両取りをかけるということです。普通の形なら、先手から▲74歩~▲55角の反撃があるのですが、△54歩と突くことで▲55角を消しているのです。
△54歩以下よくある展開としては▲66歩△42銀▲78飛△53銀・・・・です。以下、後手は2筋に飛車を振ります。
私の感覚ですが、普通の相振り飛車に比べて後手が指しやすいイメージがあります。

B級戦法

2007-08-27 01:41:54 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
8局指して5勝3敗でした。
8月の対局数を数えてみると昨日までで222局ということでした。
引き篭もりも度が過ぎると思います・・・。
8月も残すところあと5日ほどですが、250局を突破することができるのでしょうか。突破したところで何もないですが。



今日は勝利局の中盤の一手からです。

角替わりの将棋から先手の私がB級戦法(正式名称は知りません)を試みた将棋でした。どういう戦法かは図を見て類推して下さい。

図は、捉えどころのない先手陣に業を煮やした後手が△41飛と回って次の△45歩を見せた局面です。
ここで、絶好の一手がありました。










答え:▲74歩

▲74歩が手筋の突き捨てでした。後手が△同銀ととると▲52角で飛車銀両取りがかかります。そこで△63角で一応は受かりますが、▲41角成△同角▲75歩△63銀▲81飛で角香両取りがかかりはっかりよしとなります。

実戦は▲74歩に△45歩▲57銀△61飛▲73歩成△同金と進みましたが、桂得が大きく先手優勢です。


この戦法は負ける時はあっさりとボロ負けして、勝つ時は入玉全駒含みで勝つ、そしてお互い手詰まりになりやすい、という特徴があるように思います。
主力戦法に加えるつもりは全くないのですが、角替わりの知識が足りないのでひよってついつい使ってしまいます。後手番で千日手覚悟でいけば結構優秀?なのかもしれません。

受けなし

2007-08-26 02:59:33 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
16局指して、11勝4敗1千日手、でした。
とりあえず、R2500を超えたので少しの間は降段の心配はなさそうです。

今日は勝利局から。

図の局面は既に先手勝ちの模様ですが次の一手で決めて下さい。

(先手の手番)











答え:▲65角

▲65角で投了となりました。後手に受けはありません。


++++++++

私は、「得意戦法は?」 と聞かれても戸惑ってしまうタイプです。
最近は相振り飛車の勝率が弱冠高いような気もしますが・・・。

竜王戦トーナメント

2007-08-25 18:22:47 | Weblog
(羽生‐佐藤の竜王戦決勝トーナメント)
竜王戦中継サイト

羽生‐佐藤は佐藤二冠の勝ちでした。

後手番の佐藤先生が周囲の期待を裏切らずにゴキゲン調の序盤から趣向を見せ、それに対して羽生先生が激しくとがめにいくという展開になりました。

リアルタイムで中継を見ていたのですが、控室の検討よりも対局者の読みのほうが正確で深かったようですね。控え室が後手優勢と判断している局面が難しかったり、控え室が先手優勢としている局面が実は逆転していたり・・・とか。
しかし、プロでも形勢判断というのは難しいんですね。

私も52手目あたりの局面(飛車角を派手に交換しあった局面)で先手の玉形が悪く佐藤先生が大分いいんだろうなぁ、と考えていたのですが、相当難しいと知ってびっくりしました。
羽生先生の▲78玉~▲88玉はまさにプロという手でしたね。

その後、羽生先生が勝負手を逃したりして、佐藤先生が勝ちましたがどこでひっくりかえったのか、見てる私にはわかりませんでした。
また将棋世界か何かで確認したいと思います。


(昨日の将棋倶楽部24)

9局指して、4勝5敗でした。最初の4局でいきなり4連敗して5段に落ちてしまいましたが、残りは気合でなんとかして6段に復帰しました。いやはや、崖っぷち6段です・・・^^;

連敗街道一直線だった将棋から一局。



後手の四間飛車に対し、先手の私の居飛車穴熊という将棋でした。
図は、▲73桂成(角をとりました)△同銀となった局面で、先手の手番です。

自玉が「ゼット」(何枚駒を渡しても詰まない状態)に近い形なので、勝利条件は詰めろをかけ続けて寄せきること、です。

実戦では私は▲95角と打ちました。
77の銀にひもをつけつつ、後手玉を狙っているという意味ですが、詰めろじゃないんですよね。
△55角という攻防手を指されて負けてしまいました。

さて、どう指すべきだったのでしょうか?
勝ち筋はたくさんありそうですが・・・・。




一番わかりやすいのが
▲53桂
でしたね。

簡単すぎて泣けてきます。61の金に狙いを付けるのが一番わかりやすいのです。



穴熊崩壊

2007-08-24 02:07:30 | Weblog
(昨日の将棋倶楽部24)
6局指して5勝1敗でした。勝率が高かったのは6段の上のほうの方との対戦がなかったからかもしれません。
負けた一局は相手が四間飛車でこちらが穴熊という形でした。



私が後手で、先手側が藤井システムの形ではないので余裕で穴熊に組めるだろうと、△12香と上がったところ、先手が▲25桂と仕掛けてきた局面です。
余裕しゃくしゃくだったはずなのですが以下目を覆いたくなるような展開になりました。

(図以下)△42角▲45歩△32玉▲56銀△24歩▲44歩△同銀▲45歩△55銀▲同銀△同歩▲同角△25歩▲44歩△33金▲43銀△同金▲同歩成△同玉▲11角成△32銀▲44歩△52玉▲12馬・・・・

最悪の順の連続で以下、粘ることもできずボロ負けでした。

図での仕掛けなんてないから、どんな順を指しても優勢になるだろうという思い込みがひどかったですね。先手も強力な角のにらみで攻めているのですから、正確に対応しないと悪くなるようです。

図以下の修正手順の一例を示しておきます。
(図以下)△42角▲45歩△32玉▲56銀△86歩▲同歩△45歩▲11角成△22銀▲12馬△86飛・・・

香車を取られても8筋が突破できれば後手優勢という順です。

本譜も、もうちょっと指しようがあったんじゃないかなぁと思います。


(竜王戦)
羽生善治三冠vs佐藤康光二冠(24日)

将棋界最強で最高の組み合わせの対局をネット中継で見ることができます。
佐藤二冠の独創的な序盤戦術が見られるのか?
羽生マジックは出るのか?
わくわくしますね。

右四間

2007-08-23 01:50:57 | Weblog
(将棋倶楽部24)
昨日は14局指して、8勝6敗でした。終盤で勝ちを逃した将棋が2局あり反省するべきことが多いです。

今日は、昨日現れた局面から。



先手の矢倉に対し、後手の右四間という形です。図は後手が△51金としめたところ。後手の囲いとしては、他に美濃囲いなども考えられたところです。

ここで先手は▲16歩(△15角を消す意)や▲96歩(玉を広くする)などと手待ちをする手が有力だと思います。おそらく端歩を突き合って、先手は後手が仕掛けてくるのを待つ展開になるのでしょう。

本譜は後手が仕掛けて来る前に撃って出ることにしました。

(図以下)▲46銀△65歩▲57銀上△73桂▲35歩△66歩▲同銀△65銀▲55歩・・・

このように敵の角道を遮断していくのが対右四間の基本的な受けの形です。
右四間の角は敵陣の急所にきいていますので中途半端な受けでは簡単に粉砕されてしまいます。

▲46銀に対しては△44歩とする手もあります。急戦をあきらめて、持久戦に持ち込もうという作戦です。しかし、本譜は△51金と寄っているのが少し無駄になりそうなので、後手としては嫌だったのかもしれません。

嫌だったのが、△73桂のところで△66歩▲同銀△65歩とされる変化でした。
以下、▲55銀には△63銀と引いて次の△54歩を狙います。
また、▲57銀左には△88角成▲同玉△73桂としておいて、△33角から先手玉のこびんを狙う手が嫌味です。

実戦は本譜の順以下受け切って勝ちましたが、図での本手は端歩を突く手なのかもしれません。

しかし、正しい受け方って難しいですね。
もう一度、定跡書を紐解いてみたいと思います。

※対矢倉中飛車の受けの形との混同があったようです。そういえば▲46銀という手は対矢倉中飛車で出てきた手でしたね。右四間相手に通用するかどうかは研究してみないとわかりませんね。

ひふみん、史上初1000敗達成

2007-08-22 17:14:22 | Weblog
(ニュース)

史上初、加藤九段が通算1000敗 53年間で

yahooニュースで大々的に取り上げられていました。
めでたい?記録ではないのでしょうが1000敗するのだって大変なのです。
加藤九段は1000敗してるかわりに1261勝してますからね。
67歳でまだまだ現役というのはほんと凄いですよ。


(将棋倶楽部24)
昨日は4局指して、2勝2敗でした。レーティングは少し↓。

最近、矢倉の先手番でお約束の形になることが多いのですが、なかなか攻め切って勝つことができません。



この局面から、先手は遮二無二攻め続けることになります。

図以下▲35歩△同銀▲同銀△同歩▲15歩△同歩▲64歩△同歩▲35角・・・

3筋、1筋、6筋の歩を突き捨てて攻めの継続を図っていきます。

図が旧来の矢倉のお約束形と違うところは、6筋の歩を65歩と伸ばしているところですね。この手にはいくつかのメリットがあります。一つは、後手が△45歩と反発する手に対して、▲66角と覗く手を用意していること。一つは、本譜のように▲64歩と突き捨てる手を生じさせていること。一つは、この手を指すことによって、後手に一手余分に指して貰うこと。などでしょうか。

いずれにせよ、先手が攻め切るか、後手が受け切るか、という展開になることが多いです。研究テーマの一つですね。

しかし、後手矢倉でこの形を受けてくる人は、相当自信がある人です。
自信がないのなら単なる無謀ですからね。
先手側も結構知っていないと戦えない形なのかもしれません。

激辛

2007-08-21 17:01:59 | Weblog
(棋譜並べ)
棋譜を並べる時は実際に盤に並べて「パチッ」っとやるのが風情があるというものなのですが、最近はソフトを使って並べることが多いです。
使っているソフトは棋泉Kifu for Windowsなどです。ソフトで並べると、二回目に並べる時に楽というメリットがあります。

今日は将棋専門雑誌「将棋世界 8月号」の「名局セレクション」の三局を並べました。

その中で最も唸った手が出たのが「田中寅彦‐西尾明」戦でした。



図は先手の田中九段が15角と攻防手を放ったところです。
ここからの西尾四段の対応が当然に見えてなかなか指せない順でした。

図以下
△58と▲同金△同成銀▲同飛△32金打▲38玉△31金寄!

金を入手して▲33角成りからの寄せを防ぐために、△32金打とするところまでは私でも見えるところですが、次の△31金寄が指されてみれば本筋とわかる一手でした。これで二手ぐらい安全になっているんですね。あとはぼちぼち攻めてわかりやすい勝ちです。
激辛流と呼ばれる丸山九段が好みそうな一手です。
厳しい局面で冷静にこういう一手を指せるようになりたいものです。

(詰将棋)
詰将棋パラダイスのtry everyday! を解きました。毎日更新の5手詰めがあるコーナーです。