daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

新四段

2014-12-10 08:37:50 | 日記・雑談
月曜日のプロ試験第4局で、今泉さんが勝って3勝1敗で見事合格となりました。
当日のニュース、翌日の朝刊でも大きく報じられました。本当に、おめでとうございます。

今泉さんは、僕が奨励会に入った20年ほど前、関西の奨励会で中心人物のような方で、一時期は奨励会の前日いっしょに関西会館に宿泊していたこともあり、ものすごくお世話になりました。
将棋もずいぶん指してもらい、長く勝てなかったのですが自分にとって最初、今泉さんにとって最後の三段リーグで対戦し、なぜか勝ってしまったのが、唯一の対戦でした。
もしかしたら今後、また対戦する機会があるかもしれないと思うと、とても不思議な気持ちです。

過去にブログに書いたこともあったはずですが、瀬川さんの(特例での)プロ試験のあとで、実際に制度を作るということになり、当時の森下理事よりご指名を受けて編入試験の制定に関わったことがありました。
誰もが納得できる答えはなく、三段リーグという厳然たる制度が存在している中でバランスをどう取るか、難しい仕事だったことを記憶しています。
ただその当時、決めた制度を2つとも挑戦した末にクリアする人が現れることは、さすがに想定外でした。
おそらく今後も、現れることはないような気がしています。

昨日の王位就位式の席上、ある担当記者の方から「広島はおめでたいこと続きだね」と言われました。
(糸谷竜王に続き、の意)
私も、頑張りたいと思います。
30どころか、40を過ぎてさらに強くなった人がいるという事実は、世の中の人たちだけでなく、我々プロ棋士をも、勇気づけてくれます。

今日は朝早くから出社して、打ち合わせが2件。
午後からブログ研。
明日はテレビ対局の収録があります。