daichanの小部屋

もはや新人でも新婚でもなくなったごく普通の棋士が、嫁に内緒で?つづる日常

一斉対局

2007-07-25 08:53:07 | 提言
昨日も書きましたが、7月28日(土)に王座戦の女流vs若手四段の一斉対局が行われます。詳細はこちら(連盟HP)

それに伴って、女流棋士会のほうでもイベントを打つようです。その詳細はこちら(女流棋士会web site)
これが一読してよく分からなかったのですが、週刊将棋を読んで合点が行きました。この「参加女流棋士」というのは盆踊りに参加するという意味で、その一角に西村九段の「大道詰将棋コーナー」があるということのようです。なるほど。
それはいいとして、連盟の解説会を「縁台将棋コーナー」と書くのはいかがなものでしょうか(さすがに違う意味なのかもしれませんが)。


ところでこの日、すなわち今週の土曜日は、LPSAのほうでもイベントがあります。その詳細はこちら(LPSA)
これまた1回戦6局を一斉対局です(なんとなく3局×2なのかと思ってましたが、どちらとも書いてないようですね)。夜は設立記念パーティーもあるみたいですね。
<追記>
書き加えられてましたね。やはり3局×2でした。

僕は仕事より家庭を取る人間なので、やむを得ずこちらに行きます。本当は王座戦のほうも見に行きたかったのですが。

イベントが重なってしまうのは、(僕のような関係者も含めて)参加するほうにとっては非常に残念なことです。今回はお互いに以前から準備していて避けられなかったようですが、今後はなるべく連絡を取り合って、なるべくぶつからないようにやってほしいと思います。


ところで、「一斉対局」というのは当の本人たちの思惑とは裏腹に、見る側にとっては非常に盛り上がるものです。対局者は結局自分の将棋しか興味ないのですが、見る側はさまざまな要素を加えて楽しんでくれます。

実は順位戦や王位リーグ・王将リーグの最終日など、一斉対局というのはけっこう普段から行われています。もっと活用して、あるいは新しくそうした形態のものを打ち出して、見る人の興味を引く努力をしたほうが良いと思います。


話は女流に戻りますが、昨日並べた本田ー甲斐戦は名局でした。記事が出ているので連載には使いませんが、トップ以外でこういう将棋を見ると、女流のレベルが上がっていることを実感させられます。
なお昨日のエントリへのコメントは、また明日レスさせていただきます。
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女流のレベル

2007-07-24 11:44:54 | 提言
今週の週刊将棋は、朝日で連勝した石橋さんの記事に加えて、王座戦一斉対局の展望が出ていました。その記事でちょっと引っかかる点があったので、僕の考える現在の女流のレベルについて、書き記しておきます。

記事では女流側の序盤を不安視する声が多かったのですが、僕は決してそうは思いません。これはトップに限らず女流全体に言えることですが、男性に比べると戦法のレパートリーが狭く、そのため的を絞られやすかったり、タイトル戦で同じ形が連続で出現したり、ということはたしかにあります。しかし、だからと言って序盤の力が劣るということは、ないように思います。昨年の一斉対局を思い出してみても、夕方までは五分の戦いをしていましたし、今回の当たりを見ても、一方的に押し切れそうなカードはありません。

むしろ問題は夜の戦い方にあるような気がしています。これは単に女流の将棋は夕食休憩がないというだけでなく、長時間互角のまま局面が推移していく、そういった経験がないのが大きいと思うのです。これは持ち時間が長い、短いというだけの話ではありません。

プロの将棋では、一局の間にさまざまな駆け引きがあります。昨年はそうした勝負の最後の部分で、差がついたような印象を持っています。これは単なる「終盤の力」というのとも、またちょっと違うのです。伝わるかどうか分かりませんが、この微妙なニュアンスをブログで書くのは、残念ながらこれが精一杯です。

短期的に見れば、このハンデを克服するために(二重の意味で)早い戦いに持ち込めば、一発入る確率は高まるような気がします。でもそれでは長期的に見て勝っていけないことは、タイトル戦をたくさん戦ってきた人たちですから、よく分かっているでしょう。だから今年も、昨年同様の力のこもった戦いになるのではと予想します。その結果は、どんなに悪くても男性の3−1以上。数年はその状態が続くはずです。少ない機会で経験値を高めるのは大変でしょうが、徐々に慣れていくしかありません。

5時間の壁は、たくさん考えられる、だから将棋の質が高まる、という点だけにあるのではない。というのが僕の見解です。そこに気づいてくれば、それこそ「普通に」勝てるようになるかもしれません。この見解(7/22付)は全く正論と思います。そして、その言を借りるならば、いまはまだ、勝てる雰囲気にはなっていません。

ちなみに短い時間だとちょくちょく入るようになっているのは、将棋の質の問題(時間がなくてミスが出るとか)よりも、そうした勝負の機微の入り込む要素が少ないからではないか、というのが僕の想像です。決断良く来られると、ぶつかって来られる方がイヤなものです。時間がたくさんあるからこその悪手、あるいは時間が「少なくなってきた(もともとはたっぷりあったのに)」ゆえの悪手というのも、プロの将棋にはたくさんあるのです。

本当はopinionに書こうかと思ったのですが、そうするとまた時機を逃してしまいそうなので、さっとまとめて書いてしまうことにしました。反響あるかな〜
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