しょう福や日記

ペットホテルしょう福やの日々の出来事などをお伝えします

ふたつの別れ・明と暗 !? (後編)

2016-10-18 15:53:35 | 別れ

 以前お話した猫のキジトラ、チャチャ♀12才が近所のおばあちゃんの友人の計らいで自分の家で住む事になっていた。ところが経緯の違いでチャチャは自分の家に戻る事が出来なくなったのである。結局、しょう福やに再び帰ってきた。認知症の進んだおばあちゃんは老人ホームに既に入所している。

 娘さんからの電話のやり取りで、もう少し預かって頂きたいと言う旨のお話があった。チャチャの里親を探すつもりの様だ。それから一週間たち娘さんから電話があった。老人ホームに預けている母のことで一日だけ実家に戻ると、その時に直接お会いしてチャチャのことでお話したいと、私は里親が決まったのかと淡い期待を抱いていた。

 それから5日後にお会いする事になる。娘さん曰く「母がお世話になりました。此のたびはご迷惑をおかけしてすみません。主人とも話し合った結果、チャチャは゛安楽死゛させようと思っております」。私はまさかそのような言葉が出るとは夢にも思っていなかった。その言葉は強烈に私の心を打ちのめした。「待って下さい、本当にそれでいいんですか、チャチャも高齢です。後何年生きられるのでしょうか、その事をお母さんが知ったらどれだけ苦しまれるのかお分かりですか、何故結論を急ぐのですか」。

 「主人とも八方手を尽くしました。老猫で気が荒く誰も里親になってくれる人はいません。そんなに私たちを責めるのであれば、あなたが里親になって下さい。なれないのであれば、これ以上口は出さないで下さい」と、ピシャリ。気分が高ぶっている娘さんに今は何を言っても通じないだろう。

 「分かりました。ご家族でよく考えた結果でしょうからすきにして下さい。最後に一言だけ言わさせて頂きます。私は一切手を出しませんから、あなた方で捕まえてカゴに入れて動物病院に連れて行って下さい。安楽死、火葬代の費用も5万円前後かかると思います。火葬も予約が必要ですょ、いつ連れて行くんですか」。私のつきはなす様な言葉に娘さんは、一瞬戸惑いながら「一度戻ってから主人と相談して電話をします」。

 3日程たったお昼過ぎに娘さんのご主人から電話があった。「家内から話は聞きました。本当にご迷惑をかけてすみません。あれからもう一度みんなで話し合いました。里親探しをしてみますので、もう少し預かって頂けませんか」。その言葉にホット胸をなでおろしました。私も地元で16年の期間動物愛護ボランティアを続けて来ました。それなりに全国の色々な情報はキャッチしております。「ご主人、此れから言う事を書き留めてもらえますか、個人での里親はチャチャちゃんの年齢や気性の荒さからすれば皆無だと思います。全国に里親になってもらえる民間の動物ボランティア団体が数か所あります。ただしお金は多少かかりますょ」。と、団体名、所在地、電話番号をお知らせする。「詳しくは電話で直接聞いてみて下さい」。

 それから20日程してご主人から電話があった。「紹介して頂いた民間の団体にお願いする事に決まりました。申し訳ないのですが、某日、何時に近くの新幹線の改札口迄、チャチャをキャリーケースに入れて連れて来てほしていのです」。と言うご主人の申し出を私は快諾しました。

 その当日早朝、アズキちゃんの悲報が入りました。直ぐに駆けつけたかったのですが、チャチャちゃんを引き渡す日だったのです。偶然にもこんな事があるのかと思いながら、チャチャちゃんをキャリーケースに入れて更に逸走防止のためロープでケースを縛った。新幹線駅で無事引き渡すことになる。帰り道お花とオヤツを購入して、アズキちゃんの家を訪ねる。

 安らかな顔をして眠っている。゛アズキ゛、って呼んだら今にも目を覚ましそうだ。まるで夢でも見ているのかと・・・。

 アズキちゃんとチャチャちゃんの二つの別れ、偶然にも同じ日に重なったのだが、今思えば必然だったのだろう。どちらが゛明゛でどちらが゛暗゛だったのか!?、私にはどちらも゛明゛であったと思う・・・・・。

 

 雄太・「チャチャちゃんのあの凶暴さも、時が立つにつれておじさんになついて甘えていたよ、おじさんの足元でスリスリしていたものね、里親が決まってからおじさんも複雑な気持ちだったみたい。ボクたちぺットは飼い主の様々な事情でアッチに行ったり、コッチに行ったりと常に翻弄されるよね」。

 ボン・「チャチャちゃんの娘さんが、゛安楽死゛を本当に選択したら、おじさん黙って引き渡したのかなぁ、雄太おじいさんはどう思いますか。」

 雄太・「おじさんは、おばさんとちゃんと話し合って決めていたみたい。もし゛安楽死゛を選択した時は、おじさんたちが引き取ると、最悪の事態を想定しているとそれ以下はないからね、だから心の中では覚悟はしていた。そう思って暮らすと意外と精神的に楽みたい。ケセラセラ、おじさんの口癖だね」。

 ボン・「そっか、おじさんも生まれ持った性分だね、それでボクたちも救われて今があるんだ」。

 雄太・「゛明゛と思ったら本当は゛暗゛だったり、゛暗゛だと思ったら゛明゛だったり、判断はとても難しいね、ようはポジティブに考えれば一歩でも前に進むと思うけど・・・・・!?」。

 

                                      それではまたの日に!

 

 

 

 

 

 

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