日々彩々

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こっちを選んだ訳は簡単!

2017-07-26 11:23:42 | エッセイ

同じミーハーでもまったく毛色が違うんじゃないかな、と思った。6月中旬まで開催していた東京・乃木坂の新国立美術館10周年記念企画展「草間弥生展」と「ミュシャ展」だ。草間弥生展の入場券売り場は大行列!
私は招待券と「世界初公開」のコピ‐に魅かれて繰り出したジミなミーハー。草間女子は海外でも人気のようだけど、もともと私にとってはド派手な極彩色で細胞の増殖を思わせる草間女子の絵は苦手。ミュシャはアールヌーボーの挿絵画家、としか認識がなかったのでちょっと印象薄かったけど4メートルを超える大作が初めてチェコ以外の国に出る、というのが私を刺激。そして、あー恋し懐かしのチェコ!!
ヨーロッパには何か所か行ったけどけどプラハの素晴らしさは別格だ!カレル橋の手前に立つと自分が中世のお姫様にでもなった気分に浸ってしまう!なにしろここには8世紀頃からの建物が現存する街と知り選んだ。期待どおりだ。プラハについて語るとキリがない。またね。

かつてのボヘミア王国はハフスブルグ家に支配され第一次対戦でハフスブルグ家が衰退、チェコスロバキヤ共和国になったけどドイツの侵入統制など幾多の苦難を乗り越えた。
スラブ民族系チェコ人の郷土愛の強さはハンパなし!
19世紀後半にはスメタナの6つの交響詩(曲)からなる「わが祖国」が生まれる。2曲目の(モルダウ)はボヘミアの大地を流れやがてドイツ・エルベ川となる大河の名前だ。歌曲や歌唱曲として有名で私も歌ったほど。さだまさしさん、イルカさん、平原綾香さん等が持ち歌として昇華してる。

ミュシャはスメタナに触発された。50歳でパリから故郷のプラハに帰る。4メートルを超す作品の前に立つとあ然とする。どうやって描いたのか?圧倒される!20の4メートルを超える画布に故郷、民族の苦難と希望を託したのだ。
折に触れたのまれたら切手や公共施設の壁画などを無償で手掛け祖国に尽くす…。
自分の国を侵略されたことのない日本人には到底はかりしれない感情、深い愛だと思う。
ちょっと待てよ、唯一彼らの心情を共有できるのは沖縄の人だろう。もうすぐ終戦記念日だ。



会場へと向かう人たち



会場前の空間の巨大ポスター



薬草入りのリキュール、ズブロッカとリキュールグラス、ビアガーデンのコースター



お土産品の自然石のかけら、孔雀石のふくろう、ガラスのオーナメント



庭のカサブランカ