誰かの喜びのために

もれなく年明けの繁忙期突入。
個人的に頭の痛い、厄介事も発生中。

たぶん若干、眉間にしわが寄っている。

年賀状を書かなくなって何年たつだろう。
それでも送ってくれる友達には感謝するばかりだ。
ありがとう。

朝のあわただしさの中、
そうだ、昨日届いた郵便物に目を通していない！
と気が付きささっと眺める。

懐かしい文字が目に飛び込んできた。

それはずっと昔、一緒にアンサンブルを組んでいた3歳年上の仲間から。
子供のころの３歳の違いはとても大きくて
小学生の私には中３の彼女は決して超えることなど考えられない
目標でもあり、憧れでもある存在だった。
とてつもなく怖かった先生（でも愛情にあふれていた）と
いつもニコニコと微笑んでいる印象の団長である彼女、
それに支えられて続けてこれた。
代替わりをするとき（彼女の次の団長が自分だった）は
どんなにか心細かったか。
彼女の柔らかさ、優しさが自分にはとても足りないものだったから。

そんな彼女からの短いメッセージ付きの年賀状。


「誰かの喜びのために音楽はあるのだと思います。」


ああ、本当にそうだね。

会うことはなかなか叶わないけれど
今でも見守っていてくれて
私の今の活動のことも知っていてくれて
自分のことのように喜んでいてくれる顔が浮かぶようだ。

自己満足の音楽ではなく
自己満足の表現ではなく
誰かの喜びのために。
「誰か」を特定するのでもなく。


ゆっくりお茶を入れ



ゆっくり手を動かし



長い夜の時間を工夫して過ごすフィンランドの生活を紹介する録画をみながら。


なにかにつけ背負い込みがちな私自身を
もうちょっと力を抜いて
自分自身を自分で追い込みすぎることをやめてみよう、と思う。

私の音楽や、そして私自身が
誰かの喜びとなるように。