無国籍な『夏ノ夜ノ夢』

時々

松緑さん外部出演『夏ノ夜ノ夢』 東京公演は10日間だけなので、どうにか日程を捻出して観にいきました。

パック：尾上 松緑
ヘレナ：佐藤 江梨子
ハーミア：保田 圭
ライサンダ－：海東　健
デメトリアス：河相 我聞
ボトム：マイケル 富岡
クィンス：住田 隆
イジアス ：菅野 菜保之
タイターニア：床嶋 佳子
オーベロン：村井 国夫

シェイクスピアの喜劇とうたわれてますが、魔法の薬によってあっさり心変わりしたり、浮気もので夫婦仲が悪くなって奥さんにいたずらしちゃう妖精の王とか,、街の職人たちが役者きどりで宴会で狂言をするなどは現代においては、そこはもう笑うとこじゃないっていうストーリーだし、すごいテンションでやるか、かなりな異次元的にやるとかでないと難しい芝居だと思います。
そこで歌舞伎俳優の松緑さん起用というのはよかったと思うのです。
ヘレナ、ハーミア、ライサンダ－、デメトリアスの4人は知名度もあり、ビジュアルはかなりいいけど、松緑さんの存在感にやっぱ歌舞伎俳優はすごいと思いました。
そして村井さんがとっても良かった
パックとオーベロンの2人のからみが一番おもしろい
松緑さんは幕を開ける前のポスターや記者会見などでヘビメタ系路線を打ち出していて「ワイルドな妖精を目指します」と言ってましたがなんか可愛くて犬コロみたいで妖精というより座敷わらしっぽかった
今回観ようと思ったのは辰巳くんも出てるから。
洋装も、ダンスもやってて、めったに観れないモン観たぜー。

舞台中央にはグレーの鳥居があり、衣装もモンゴル＆韓国＆イタリア＆アフリカ少数民族みたいな国籍不明な雰囲気だったけど、加納さんの演出ならもっと玄人受けするような和風のテイスト入れて欲しかったなー。

発見は保田 圭ちゃんってオメメでっかくて、声も良くて、踊りもうまくて、ものすごく可愛いーってこと。

中村芝雀さんが観にいらしてました。


『夏ノ夜ノ夢』
2006年3月5日(日)-3月14日(火)
日生劇場