地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

菜っ葉の肥やし。

2009-03-11 | Weblog
「そりゃ、菜っ葉の肥やしだね~」 
エッ、菜っ葉の肥やし?

掛け肥え、つまり「掛け声」だけ。
言葉(スローガン)ばかりで、実行性が伴わない (

身の回りにはたくさんあります、そんなことが。
毎年配られてくる社会福祉協議会・生活改善委員会のチラシには、
◆見舞金1000円以内
◆香典1000円以内
◆香典返しの廃止
◆快気祝いの廃止
などとありました。

で、
この辺りでは葬儀の受付に《一般》と並んで《生活改善》があり、儀礼的な場合は「香典1000円以内」、つまり1000円コースが機能しています。
が、
その場合でも礼状にハンカチとかお茶の小袋が添えられる場合が多く、「香典返しの廃止」は不徹底・・・。
「一般」や「親類」ともなると、大きな紙袋で乾物やお茶やお菓子を返礼するのが当たり前の風習です。

また、
「見舞金1000円以内」「快気祝いの廃止」は、まったくというほどに機能していませんね。
結婚式に至っては「会費制」など遠い昔のこと。
最近は、華美になる一方です。

生活改善の申し合わせは、結構ありますね。
インターネットをあたっていたらこんな例も。
◆結婚披露宴は原則として会費制・15000円以内(引き出物は近親者のみ)
◆香典は近親者以外3000円以内(香典返しは礼状のみ)
◆病気見舞いは2000円以内(快気祝いはなし)
◆出産、入学、節句、建前、法事等の記念品引出物は自粛
      
同じ北信濃にある町の議会では、「生活改善」についてこんな  答弁がされていました。
  
「町長(○○○○) 現在の□□町生活改善申し合せ事項については、平成7年5月1日から実施されたものでございます。結婚式については、各公民館、支館がそれぞれ公営結婚式委員会を組織し、運営してまいりましたが、近年は、町内や長野市のホテルでの結婚式場等において結婚式を挙げる方が増え、公営結婚をする方がいなくなり、公営結婚式委員会も解散されている状況です」

「・・・病気見舞いについては、1000円以内と言われておりますが、現実的には実行されている方は、ほとんどいない状況かと思われます」

「・・・葬儀については、一般会葬者の香典は1000円以内で、香典返しはしない、礼服は省略し、リボンを着用しましょうということですがー(中略)―近年は、葬式一切を取り仕切る業者がおり、依頼するご家庭がほとんどの状況でございます。このような状況から、香典の額が妥当かどうかの判断は、個人の判断に委ねる部分が多く、今行政として示すことがどうなのかと思いますので、この場では控えさせていただきたいと思います」


まあ、それが現実でしょうか。
でも冠婚葬祭がお互いの負担になっていることも事実で、頂く品々も必要品ではなく、やがては福祉バザーに回っていくケースも多いのです。
業界リードとなっている冠婚葬祭を、「生活改善」の精神でもう一度見つめなおす必要があるような気がします。


公共交通の利用促進運動も、“菜っ葉の肥やし”に近いですね。
都会では電車やバスが便利ですし、車は渋滞するし駐車場も少ないですから、言われなくとも公共交通。
が、
地方では逆で、マイカー通勤が電車やバスを一層不便なものとして悪循環に陥っています。

《頑張れ地域交通:信濃路・ゆらりゆられて 屋代線存続、県と協力支援確認 /長野》   (2月21日毎日jp)
「◇沿線3市、単独維持は困難--屋代線存続勉強会 
長野電鉄(長野市)の屋代線(須坂-屋代、24・4キロ)の存続問題で、同社と長野、須坂、千曲の沿線3市、県は20日、県庁で担当者による勉強会を開催した。県交通政策課によると、この日の勉強会では、同社単独で屋代線を維持することは困難との認識で一致。「地域の貴重な交通機関」として、沿線3市と県が協力して支援していく方針を確認した」


・・・と、
この地を走る電車も存続の危機 

 (駅前のスーパーが撤退した、屋代線沿線の駅)

とにかく利用客が大きく減ってしまったことは事実で、行政も公共交通の利用を呼びかけているのですが、ガソリン代の持ち出しや駐車場料金の負担があっても若い女性も含めてマイカー通勤がほとんど。
そこには、
「便数が少ない」「終電が早い」「接続が悪い」「駅から家までマイカーが必要」・・・といった背景があるわけですが、地球温暖化や健康志向と“追い風”も吹いていますから、この機に、「掛け声」から一歩踏み込んだ展開が必要。
残念ながら、今のままでは利用客は増えませんね (

 インセンティブ として例えば、
「1年間」の試行期間を設けて、
「便数を増やし」
「終電を遅らせ」
「接続の待ち時間を減らし」
てみる。
その間の増コストは「行政が負担」する。
沿線のマイカー通勤者もその試行に積極的に応じる。
・・・そんな逆転の発想です。
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