12月4日(日) → 15/2 ℃
「ふたたび戦(いくさ)を始めて数万の人を殺すよりも、土地を返した方がよい。わからず屋があれこれとやかましく言うだろうが、わしは日本のためにこうするよりほかにない」
いささか古くなりましたが昨年8月26日放送の『歴史秘話ヒストリア』、「やっぱり妻には かないません!~初代総理大臣・伊藤博文の妻 梅子~」に出てきた伊藤博文のセリフです
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/254.html
この発言は【三国干渉】を巡ってのもの・・・
日清戦争で日本が遼東半島を獲得したことに対し、ロシア・フランス・ドイツの三国が干渉して、その返還を迫ってきました
拒否すれば戦争!?
重い、伊藤首相の決断だったわけです
当然ながらそれを受け入れた伊藤内閣に世論は激しく反発!!
そんな中で、「数万の人を殺すよりも、土地を返した方がよい」と決断した政治家は凄いですね
(まぁ、その後で日露戦争に至るわけですが・・・)
この「国」は今、「尖閣諸島」「竹島」「北方領土」が周辺諸国との最大懸案事項です
それぞれ事情も状況も異なりますが、いずれも領土にかかわる重い問題
一歩間違えば・・・・・
(ロシア、プーチン大統領)
12月15日に、ロシアのプーチン大統領と安倍首相が山口で会談する予定です
日本側の焦点は北方領土返還問題・・・
「2島返還」―それを受けて解散総選挙なんて喧伝された時期もありましたが、どうもそんな雰囲気ではありませんね
事前協議で訪ロした岸田外相・・・
プーチン大統領との会談は2時間も待たされるは、4人から3人に会議出席メンバーが減らされるは、散々な扱いみたいです
ロシアの意思が見えてきます
《岸田外相、プーチン大統領と会談 交渉の難しさ露呈》 (12月3日FNN(フジテレビ))
「・・・相次ぐ直前の変更は、ロシア側の揺さぶりとも見える。今回の会談では、11月、ペルーでの首脳会談で、プーチン大統領から提案のあった北方領土で、日ロの合弁事業を進める「共同経済活動」について、「ロシアの主権を認めることにつながる」として、否定的だった日本の立場から、踏み込んだ安倍首相の決断を、岸田外相に託したものとみられる。しかし、思いがけない仕打ちに、現場には、白けた雰囲気が広がっている」
「領土」は難しい問題だと思います
が
「尖閣諸島」「竹島」「北方領土」で双方が反駁を強めあい、軍備を拡大し、それがまた緊張を高めていく構図はお互いの損失!!
(鳩山一郎首相)
12月15日の山口会談・・・
1956年に、当時の鳩山一郎首相がまとめた日ソ共同宣言に基づいて確かな前進が図られることを期待しています