獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

薄幸なる5ドア車たち(2) マツダ・ランティスクーペ

2006年07月27日 | カタログ倉庫

   
 私の記憶が確かならば。
 「ユーノス」「アンフィニ」「オートザム」といった多ブランド戦略の失敗に気付いたマツダが、もう一度「マツダ」ブランドを立て直そうとして、'93年に登場したのが、「Lという名のクルマランティス」であった。

   
 サッシュレスドアの4ドア車2種。
 ハッチバックのほうは「4ドアクーペ」とネーミングされて売り出されていた。
 うーん、今となっては感慨深い。

   
   
   
 「4ドアクーペ」については、カラーが4種類しかないのがやや淋しい。
 ユーノス・ロードスターも発売当初は赤・白・銀そしてマリナーブルーの4色しかなかったものだ。
 ランティス・クーペで私が選ぶとしたら、やや消去法的な選択で「スパークルグリーンメタリック」にするであろう。

   
 全高は、クーペを名乗るだけあって、1355mmと、とても低い。
 現代のクルマでコレと同じようなコンセプトのクルマを探すのは難しいが、現行フォーカスよりも13cm、さらにはシトロエンC4クーペよりも12.5cmも低い。
 現代のクルマは背が高くなっているのだ。
 ちなみに、前回紹介した「初代ホンダ・クイント」の全高は、このランティス・クーペと全く同じ1355mmなのだよ。覚えておこう。

   
 しかし、この斜めうしろから見た姿は、ピンとした張りがあり、今なお魅力的である。
 今出せば、けっこう売れるのではなかろうかとさえ思える。
 やはり時代より進みすぎていたのだろうか・・・日本でこのクルマが売れなかったのは、実に残念なことだ。合掌。


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5 コメント

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はじめましてお邪魔します (Zepp)
2006-07-28 12:11:07
ランティスクーペの緑は綺麗ですよね。

この前、私が町でみかけた黒のクーペもかっこよかった…。

うちの相方(Bis)に影響されて最近このクルマが気になってます。

今出せば売れそうですよね~。
マツダデザイン (獅子丸)
2006-07-28 18:27:23
Zeppさん、こんばんは。ロードスターの愛らしいイラスト、いつも拝見させていただいております。



90年代前半のマツダ車には、売れなかったけど、良いデザインのクルマがけっこうありますよね。このランティス然り、「ユーノス500」あたりもなかなか良かったと思います。「アスティナ」ってのもありましたネ。

 

で、たまーに実走してるランティスクーペを見ると、「おおっ!」と視線がクギ付けになってしまいます。私が買ってあげれば良かったのかなァ・・・
私ならこう乗る (oguruma)
2006-07-28 22:43:06
いい車だったのに。ほんとに惜しい。かつて20万円台の4ドアクーペタイプRを中古車屋に見に行った時は欲しくなったものだ。そのスタイル、V6エンジン、今でも街で見かけるたびに、振り返ってしまう。私が乗るとしたらボディーカラーはレッドを選ぶ。無ければアルファ純正色ロッソアルファに塗りかえてしまう。どーせ査定など付かない車だ。ホイールは1インチアップして17インチ。白のスピードラインあたりが好ましい。よく見かけるフォードシエラRSコスワースばりのウイングは付けない。ああ、なんてお手頃でカッコよいクルマなんだろう。・・・私の妄想は止まらない。
熱烈なファンが (路渡カッパ)
2006-07-29 00:22:48
このクルマは今でも数は少ないでしょうがファンがおられますよね。

確かに良いカタチしてます。

この当時だと思いますが、特にユーノス系のデザインは欧州のカーデザイナー達をうならせたと聞きます。

私も最近になってマツダ車のデザインの良さが分かってきた気がしてます。

ランティス・アピール (獅子丸)
2006-07-29 07:25:06
尾車さん。カーセンサーの中古車検索してみたところ、北海道内でランティス・クーペは2台ヒットしました。うれしいことに2台とも5MTで、10年落ちの1.8タイプGが5万7千km走行で、29万4千円!根強い人気を反映してか、やや強気ともいえる値段ですが、購入するなら、ここ1~2年が最後のチャンスでしょうね。



路渡カッパさん。ランティス・クーペはあまり売れなかったですが、今でもクルマ好きの間では熱く支持されている分、幸せなクルマなのかもしれませんネ。実は、ホントに薄幸なクルマは、もはや忘れられているランティス・セダンの方なのでしょうか・・・合掌。

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