★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

大暮神社を訪ねる(香川の神社148)

2017-12-16 16:48:35 | 神社仏閣


どうみても何かあるとしか思えないあれである。大暮神社である。



素人目に見ても古墳の雰囲気がする。

『香川県神社誌』によると、明治五年にできた神社らしい。

「古老の口碑によれば当地は往古より王墓、又は王暮と称し丘陵の地形を為し、神櫛王の後裔の古墳の由を傳ふ」


神櫛王(皇子)は、牟礼にお墓があるお方である。景行天皇の息子で讃岐國造の祖で巨大な魚とかを退治したとかいう。清水神社にも由縁があった。こんなところにも子孫が埋められていたか……。まあ、景行天皇は居たかどうかわかんないんで、あれなんだが――

「四方水を廻らし車塚となりゐたるも、後池を埋めて耕地となせり。」


お堀もあったのね。いずれにせよ、祀られているのは、「大国主命」「少彦名命」「神櫛別命」。最後だけ人間。



皇紀二千六百年記念



階段を上ってゆく。





右手には、「水分神社 遙拝所」



上の方が削れているが、「**(社稷)五大神」に見えるね……



「王墓 安政三年」。ここは、「王墓」とも「大墓」とも言うらしい。「大暮」も、もしかしたら書き間違ったのであろうか……。読み間違えたのであろうか。墓はさすがに無気味なので暮にしたのであろうか。ちなみに、『香川県神社誌』には、「香川県史」を引用して、「大暮」は「王暮」の転訛だと書いてある。



丸石が三つ詰めてある。

 



上を見上げる



帰ります。


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