★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

赤面逆上的混乱苦痛とともに、誤謬の訂正的発狂状態が起る(坂口安吾)

2017-03-07 23:12:30 | 音楽


ベートーベン、ブルックナー、チャイコフスキー、シベリウス、グラズノフ、マーラー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、彼らの交響曲第「5」番はみな人気曲である。

マーラーのそれは、自分の交響曲を1番から順にパロディにしているかのような、やたらとっちらかっているような曲想が続き、4番の緩徐楽章よりもさらに淫靡なアダージェットで青春の悔恨に浸っていると、最後の第「5」楽章が、複雑なポストモダン建築がスポーツカーの運転をしてるみたいな(もう訳分からない比喩になってしまったが)とんでもない曲であり、「おおおっ」とびっくりしているうちに大団円を迎える。カラヤンもさすがにこの曲に関しては、大げさな加速をしたりしておるぞ。いつもやってるか……

私は、むかしチューバや(バス)トロンボーンをやっていたのであるが、この二つの楽器のところだけスコアで追ってみると、素晴らしく吹きたくなる(ちゃんと吹ければな……)箇所が目白押しで、マーラーという男、奏者の快感まで計算に入れていることがよく分かる――気がした。
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