★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

赤面逆上的混乱苦痛とともに、誤謬の訂正的発狂状態が起る(坂口安吾)

空の青さを

2017-04-05 23:11:33 | 文学


私も多くの文学青年の例に漏れず、谷川俊太郎の「二十億光年の孤独」を思春期に読んで、「わかりやすい、でもこの人のようには絶対にかけないだろう」、と絶望したクチである。いま読んでみると、「案外わかりにくい、しかもこの人のように書ける年齢は決定的にすぎてしまった」、とこれまた絶望する。

角川文庫の解説を大岡信が書いていて、この人は今日なくなったらしい。

そういえば、大学を出たばかりの大岡は1954年ぐらいに『近代文学』で、「男あるいはアメリカ」という、ものすごく気合いの入った詩を書いていた。といいながら、全然今思い出せない。

正直に言えば、むかしから、谷川も大岡も、なんだか「近代文学以降」のような気がして、あまり好きになれないのである。1971年生まれの私がそう思うのはなぜなのであろうか。

それにしても、上の谷川俊太郎の詩集だけでなく、吉本の「固有時との対話」や、安吾の「夜長姫と耳男」、壺井栄の「二十四の瞳」、安部公房「Sカルマ氏の犯罪」などがほとんど同時に書かれている1951、2年というのはおもしろい。映画「ゴジラ」はこれより後だし、大江健三郎なんかもっと後だ…
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