くまだから人外日記

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【偽書】チェリーブロッサム 〔咲くるは早咲きの魂。散るるは諸見の雛神輿〕32

2017-04-18 09:31:29 | 【偽書】シリーズ
「バカね。情けをかけられたのよ。もしサカエが今名前を出したメンバー全員に負けたらショックでしょ」
「え〜?いくら何でもハジメとかハニーとかブンちゃんには負けないつもりなんだけど」
「ブンちゃんなら散々ネットサーフィンで、しっかり耳年増かもよ」
「エッ…何だかそれも嫌だなあ。パソコンの前で地味な服着ている電脳少女のおパンツが金ラメだとか黒いスケスケとか」
私は慌ててサカエの口を両手で塞ぐ。
「声大き過ぎ。女だけの学園の学食じゃないんだから」
「やめて…殺さないでチェリー…」
「大袈裟な…」
私はサカエの口から両手を離す。
「大袈裟じゃないだろ。囲まれたメイや私の為とは言え、あんなデカいの一瞬で倒しておいて」
「ん?どうしたって?サカエ」

「うん。メイを泣かせる前に、チェリーがあの男を成敗よろしくぶん投げたのさ。更にあの男が仕返しにと力自慢の先輩やその仲間を呼んだんだけど、チェリーは先輩を一撃でのして、仲間達もにげだしたんだよ。勿論あの男もね」

サカエの報告を聞いて、ミソカは一瞬眉を潜める様にして私の方を見た。
「ふぅん…」
アッ…。
「ねえ、チェリー。忘れてやしないだろうね。高校入学式の日に私はチェリーと約束したよね。決して物事を力で解決しないって」
「忘れていないよ。約束を破ってゴメン」
「ミソカは知っていたの?チェリーが何とかブロッサムとかの一員だったって」
「見ちゃったんたよ。偶然だけどね」
「入学前のある日、ミソカの友人が例の如く街の男共に泣かされるような事をされていたの。普通なら泣き寝入りだろうけど、アタイ達、私達の目の前での出来事だったから、仲間とはすぐに男共を叩きのめした…そしたら、そばにいたミソカが言ったんだ。“友達の仇を討ってくれた狭義心には感謝するけど、暴力で彼等を叩きのめしても、決してこの子の心の傷は癒えはしないし、暴力での解決は更に心を傷付けるだけ。暴力はそれを振るう人間の自己満足だ”ってね」

「いかにもミソカらしい」
「私もあの頃は理屈はかりの頭でっかちだったからね」
ミソカは笑って言う。
「その後偶然高校入学した先でミソカと再会したんだ。その時、クラスメートとしては、あんな事で解決を図るなら友人としてはつきあえないと言われたのさ。私もそんな生活から足を洗うつもりだったし、ミソカの器や懐の深さはすぐに分かったよ」






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