くまだから人外日記

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天宮の乙女達…タジリスクの聖戦(9G) 94

2017-08-09 09:43:54 | 【偽書】シリーズ
「今すぐこの牢獄を出る」
「やめておけ。フィンよ。やりすぎだぞ」
「受刑者をニックネームで呼んでもいいのか?看守筆頭様が」
「たんなる末端の役人だ」
「故郷には女房子供とか居るんだろ」
「昔…な」
「そうか。悪い事を聞いたな」
「いいさ。お前さんは咎人として親の仇を取り、しがない末端の役人は泣き寝入りだ…」
「病気とかじゃなかったのか」
「反乱とも正規軍の狂乱とも言われている。だが、しがない官吏に何が出来る」
「牙を捨てたのか。プライドと一緒に。いや、よそう。今はこのジェイルを抜けられればいい。ルリやメリーの所へ向かえるのならば」
「一応聞く。その人質を解放する気は無いのか?」
「無い!」
「だろうな。愚問だったよ」
「腰の銃を抜けばいい。それが看守の仕事だろ」
「ふざけるな。戦巫女一の威力を誇るお前さんの“力”にこんな安物の支給品がかなう訳無いだろ」
「値段じゃないだろ」
「ああ。プライドの問題か」
「それと使命感だよ」
「行きな。捕虜が居ちゃ手も足も出ないわ」
「賢明だ、捕虜の安全第一だろ」
「ひとつ頼まれてくれ」
「何を?」
「ティガーに会ったら伝えてくれ。古い窓に口づけを忘れるな、と」
「ティガーと旧知なのか、お前は」
「頼んだぞ」
「生きて会えればな。何せ惑星諮問委員会の追及を受けながら、負界領域へ向かうんだ」
「ささやかながら武運を祈ってやるよ」
「宛てにしちゃ居ないさ」
「適当な所で捕虜は解放してくれよ。文民を戦場に連れ出さないでくれよ」
「ガスパーの惑星獣の前にでも置き去るか」
「よせよ。救出するのが臭くてたまらん」
「知った事か」
フィンはそう言い残して士官達が移動に使う飛空艇を監獄の機械惑星から離陸させる。



「今回の試問は全員落第か」
「そうして欲しいのかね」
「んな訳無いだろう。私達は落第している暇は無いんだよ」
ジュンは教官に喰ってかかる。
「ならば、何故勝手に獅子原瑠璃の班の救出に向かった。規律違反を知っていながら」
「見捨てておけってのかい」
「何の為のミッションだ?」
「でも、それならメリーの班も失格だろ」
「そうだな…」
「あれ?私達とメリーの班に何の違いがあるのさ。どちらもルリ達の救出に向かったんだから同じだろ」
「それにしても…」
「話を反すなよ。結論を言ってくれよ。落第なのかどうか?」






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筆者敬白
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