くまだから人外日記

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【偽伝】平成八犬伝奇譚with9G 外伝1『哀しき八月の凱歌』 97

2017-05-17 12:52:06 | 【偽書】シリーズ
「東国の里見家の事か。確か今は儂くらいの年の殿様と、多芸に秀でた八人の若い女家臣達が控えておると聞いておるぞ」
「その一人が機械に長けているんだよ。名前はヨシ…犬川義巳」
「その者を探し出せれば話が早い…と」
「でも、探す手立てが無いよね」
「ならば空手形か」
「ついていないね」
「まずは最善を尽くすべく動いている者達を信じるのみじゃ」
「こんな時に杏や早矢が居れば…いや、ダメダメ。人を頼っちゃ」



「悪運か?それとも神仏の導きか?これほど予定外の“生け贄”が集うなど、これを好機と言わずしていつ言おうか」
細川ガラシアは双眼鏡を覗き込む配下の挙げる人物達の名前にほくそ笑む。
「最後に少納言に導かれた“御所”が地にたどり着きました」
「これに“崇源院”が揃えば文句の無い所だが、贅沢は言うまい。身代わりのあの幼女には“崇源院”の代わりに“崇源院”の姉達と死んで貰おう。なあに寂しくはあるまい。バイクの二人に大将軍の腰衆や太閤の腰衆までおるのだ。真田の配下に全員一緒にあの世へ送ってもらおうぞ」



「我に“敵に塩を送れ”と申すのか?」
「おや。関東管領とは、南総の家臣の嘆願すら聞き入れぬ者の役職なるのか?」
「ならば里見の若造が自ら動けばよろしい事。何故我が仇敵のお主がわざわざ骨を折るのじゃ?」
「(これだから公家気取りの武士などいけ好かないものは無い。いっそこの場でグーパンかましてのしてやろうぞ)」
「(おやめ下さい。虎千代様。それでは全て水の泡でございます)」
「(おや、孝視。私の考えが分かるのですか)」
「(北条様をぶん殴る…とお顔に書かれてございます)」
「(あら、そんな事はオホホホ…)」
「(腹に据えかねておられるのはお察し致します。しかしこの場は義巳や信生の為に何とぞ…)」
「(分かっていますよ、孝視)」
「これ。聞いておるのか?越後の虎よ」
「私がこうして頭を下げての依頼、聞き入れぬとあらば、仕方のない。大将軍の元へ向かうまで。北条の殿様では埒があかぬと…」
「ま、待て待て。せっかく越後の虎がこうして髪の無い頭を下げておるのだ。無碍には帰せんだろう」
「(髪の毛は関係無かろう。このちょび髭公方気取りめ。単に仏門に仕える身として剃髪しているのであって、甲斐の龍の様にボーズじゃあるまいしブツブツ)」
「おや、どうしたのじゃ?肩など震わせて」
「(お納め下さい。虎千代様!)」







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