宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

大炊介始末

2016年11月14日 12時27分22秒 | 本のこと
 普段の私は、概ね3冊の本を並行して読んでいる。
何故そんなことをするかというと、「座る場所ごとに読みかけの本を置いてあるから」という単純な理由からである。

中でも、その「座る時間が短い」のがトイレだ。
そして、今そこに置いてあるのがこの本。


 これは、過日、複数の作家がそのエッセイの中で絶賛していたもので、その偶然の合致から、「読むべき本」入りしたという経緯がある。
山本周五郎という聞き覚えはあるが縁の無かった歴史小説家の武家もの短編集。

まだ、数編しか読んでないが、その白檀のような高貴な香りのする文体は読んでいて清々しい。
武士の格式に、藤沢周平ばりの人情の機微が絡む。
して、その筋立てが素晴らしく、グイグイ引き込まれる。
お陰でつい長く座ってしまう。

 中でも、今朝読んだ「山椿」のドンデン返しに感動したので、フライングする気になった。
遅れてきたファンでもいい。
これから、彼の作品を追いかけたいと思う。


 しかし、このままじゃあ、死ぬまでに読み切れない「読むべき本」が山テンコよのぉ・・・


大炊介始末 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社





 けふの一葉
 3年前の滑床渓谷にて







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