宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

ザ・プレミアムモルツ

2006年03月14日 08時30分51秒 | 酒のこと




爽やかさとふくよかさの混じった香り。
ハーブティーの中の、レモンバームを、そのまま嗅いだときに感じた香りと
やや似ている。
どう言えばいいか、え~い、草っぱらの枯れ草をエレガントにして柑橘系の
香りをブレンドした感じとでも言っとけ。

総じて、エレガントなイメージを持たせる香りと言えようか。


なめらかな喉ごし、シャープな輪郭を保ちつつ、ふくよかなコクが広がる。
そして、その後にゆっくりと上品な苦みがアクセントをつける。

すぐにとれたてホップ一番搾りを思い出す。
同じく、ピルスナーの良さがよく出たビールである。

私は、これこそがビールだと思う。
勿論、ベルギービールに代表される上面発酵タイプはまた別物であり、
こうした下面発酵タイプの中なら、これぞビールだと言いたいのである。

ここまでくれば、発泡酒との差別化が容易である。
それは、完全に別物だからである。
ビール復権、というか、これぞ本来のビールであると言うことが出来る。
(発泡酒の中では、円熟だけは頑張っているが。)

その違いの判る飲み手がもう少し増えてくれると面白いと思っている。

ただ、これは永ちゃん効果でそこそこ売れているらしいから大丈夫かも。
「とれたてホップ」はそれがないから見向きもされなかったが。


でも、逆に言えば、CMのキャラクターによって左右される程度の脆弱さの
現れともとれる訳で、大衆とはそんなに情報操作されるものなのかと思うと、

その辺りが口惜しい・・・




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