宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

30年古酒

2016年10月13日 | 徒然
 酒好きの冷蔵庫はもう大変なんすから。
どんどん色んな酒が溜まって、一体何がどう冷蔵されているのか分からなかったり・・・

 そこで最近、どんどん飲んでいくことにしている。
その過程で、昨晩ようやく久しぶりの酒の栓を開けた。

仕入れた時には「10年古酒」で、そこから20年、我がレーゾーコに眠ってた強者。



 なんと、めっさ美味い!
まるで上等のドライシェリーだ。


 では、この酒と私との縁(えにし)を書き留めて終わりとする。

それは、20年ほど前の新潟は長岡市。
当時はまだ元気のあった酒販組合の青年会有志が、そこであったイベントを見学に行ったと思いなせえ。
雪中花火なぞ、様々あったが、ここでは酒のハナシに絞る。

イベント会場の一角に設けられた新潟の酒の試飲ブースで、私は全部の酒を利いた。
綺羅星の如く居並ぶ酒たちの中で、私が一等惹かれたのが、住乃井酒造のそれだった。

淡麗辛口が主流のその中で、実に個性的な滋味を醸し出していたそれは、恐らく山廃仕込みだったろう。
今でこそ山廃仕込みはそれなりに普及してきたが、当時それはごく少数派の試みだった。
その場でお取引の申し込みをし、実際に、当時は「河端酒店」だった店頭に並べた。

で、何種類か仕入れた中の一つがこの10年古酒だった。
ただ、私が好きなものと、一般の人が好きなものは、必ずしも一致しない。
結局、ほとんど売れず、自分で愉しんだ。
その最期に残ったのがこれだ!
ということです。



 今回、その後の住乃井酒造を調べてみた。
すると、どうやら既に廃業されて、今はグループ会社の傘下に属されているようだ。
商品群の案内すらHPには無いところをみると、その名前だけは残して、安価な製品を作るお蔵になったのだろうと想像する。



 私のような「売るチカラ」の無い酒屋に認められても、経営は成り立たないということか。
責任の一端を感じる。


 この上は、その最後の一滴(ひとしずく)まで堪能するのみ・・・



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