終戦記念日、永遠の平和×2

2017-08-18 02:05:27 | 日記
皇紀2677年、平成29年8月15日。
72回目の終戦記念日が過ぎました。

72年。
長いのか、短いのか。
よくわかりません。
その間に日本がどれくらい変わったかを思えば、とても長い年月のように思い。
でも、あれから1世紀も経っていない、と考えると、ほんのすぐそこの出来事であるようにも思えます。

テレビの戦争ドキュメンタリーを見、戦争経験者の記事を読み、わたしは相変わらず泣いていました。
なにしろすぐ泣くので、靖国神社で、木を見ても看板を見ても涙ぐんでる女がいたら、わたしかもしれません。

あのとき、戦場に行った日本人たち。
どんな思いであったのか。
もしそれが自分であったなら、何を思ったか。

人の思いは千差万別。イヤイヤ行った人もいるでしょう。勇んで行った人もいるでしょう。
わたしは、わたしであったなら、多分、この時代に生まれた運命と思い、受け入れようとしただろう、と思うようになりました。
この気持ちを説明するのは、なかなかむつかしい。

死ぬのは怖いし、生きていたい。
自分の家で、平穏に今まで通りに暮らしていきたい。
親を悲しませるのもつらい。
大したことではないけれど、やりたいこともある。
自分ひとりが戦場に行ったところで、どれほどのことができるか。
けれど、日本の国を守りたい。天皇陛下をお守りしたい。
それはひいては、ふるさとと家族を守ることになる。
そのために、いま自分ができることは、戦場に行くこと。それが、この時代に生まれた運命なんだろう。
ならば、どれほど役に立つかわからないけれど、自分なりに最善を尽くそう、と。

わたしであれば、そう考えたんじゃないかと思います。

それでも、あの戦争で逝った人たちのさまざまなエピソードを聞けば、わたしはただただかなしくて、時間を越えて抱きしめたい、と思います。


「日本のいちばん長い日」という映画がありますね。
日本政府がポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏をすると決めた日のことを描いた映画です。
1967年に岡本喜八監督が映画にし、2015年にリメイク版も作成されました。
わたしは、旧版・新版の両方とも観ています。

1945年8月15日は、たしかに、2600年間もある日本の歴史で、はじまって以来の、最も長い日だったかもしれません。

昭和天皇と、総理大臣・鈴木貫太郎は、すぐにも降伏を受け入れるべきだと考えていて、艦隊がほぼ全滅し、事実上、崩壊していた海軍も降伏に傾いている。
でも、陸軍は降伏を受け入れられなくて、日本本土にまだ兵力を残していることもあり、本土決戦を主張している。
その葛藤が、天皇陛下もご臨席された、長い長い会議を通じて描かれます。

陸軍大臣の阿南惟幾が、正確なセリフはうろ覚えなんですが、
「日本軍はこれまで一度も負けたことがないのだ。戦地で戦っている軍人たちに、ふさわしい負け方を用意してやらねばならん。」
という意味のことを言ってました。

おのれの負けを受け入れることは、こんなにも困難なのですよね。
まして、日本は明治に日本軍が創設されてから一度も負けたことがなく、不敗を信じていたんですから。
勝ち続けて、驕り育っていた虚栄心が、どうしても負けを認めたくない。
わたしは、わがこととして、身にしみてわかります。

でも、政府首脳がそうやって降伏を決断できないでいるあいだに、戦陣で日本軍人が命を散らし、本土空襲で市民が死に、原爆が二発落とされる。
何も知らない、何の決定権もない市民だけが、大量に死んでいく。

あの戦争にまつわることは、さまざまな意味を持ち、ひどく複雑で、わたしには、簡単に断じることができません。
終戦記念日が近づくと、わたしは、知恵を絞って、軍部に無条件降伏を認めさせた鈴木貫太郎首相の言葉を、思い出します。

鈴木首相は、亡くなる間際に「永遠の平和、永遠の平和」と二度繰り返し言って、亡くなったそうです。

鈴木首相は、二度と、 日本人があのようなむごい死に方をすることがないように、と、本当に願っていたのでしょう。
本土空襲で焼け死ぬ人、戦場で散っていった若いいのち、あの戦争がもたらした悲惨な死を目の当たりにして、かつ、国の最高権力者であったわけですから、自責を込めた、こころからの願いであったのでしょう。

永遠の平和。
本当に、そんな世界になるならば、どれほど良いでしょう。
それは遠い、あまりに遠い夢です。
現実は、日本には戦争をしたい人はいないのに、周辺国から戦争を仕掛けられている。
日本の防衛のために、家族を守るために、日本人は再び戦わざるを得なくなるのでしょう。
再び戦争で日本軍人が死ぬのでしょう。

日本が戦争をしない、と決意したところで、他国はそうは思ってないのですから、他国から仕掛けられる戦争をなくすことはできない。

あの戦争で逝った人たちを想って泣きながら、このさき再び、日本のために命を散らす人たちのことを思います。















コメント