歩いて歩いて...

歩いて歩いて...フレペの滝を目指します。
スノーシューを履いていても膝上まで埋まる(写真上)雪質と深さで、、
汗だくになりながら懸命にこいでいくのですが、なかなか着きません。
きっと、誰かが歩いた後の道を行ければラクだったのでしょうが、
今日は他に散策している人もいなかったので、一部は僕が道をつくることに。

　

展望地は...こんなかんじ。
吹きつける風に雪が飛ばされて面白い形になっていました。
なんだか海岸線に打ち寄せる波のようですね。

　

または、サーフィンを連想させるような形状。
…寒すぎて、こんな所に海パンでいるのは苦痛なだけでしょうが。

ただ、とても歩きづらく断崖との境にある柵もほぼ雪に埋まっているので、
ここを歩く時は要注意です！柔らかい雪と硬い部分があって滑りやすいです。
また風が吹けばこの形状も明日には変わっているかもしれません。

　

たしか1月の中旬頃なら、もっとフレペの滝の氷瀑も寒さに成長し、
もっと全体的に青く占めていたように思いますが、
最近は比較的気温が高くなっていたこともあり少し崩れたのか...
以前よりは流れる滝も目につくように思います。
2日前のツアーで眺めた別の氷瀑も崩れた痕がありましたし。

そして、寒さはゆるんでも大雪の中...2月をむかえます。

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・・・よく降ります。

いったい...どれほど積もれば気がすむのか？と思うくらいに、
また今日も本格的に雪が降っています。除雪をしてもしてもキリがない。

ただ、この時期になれば、ウェアに積もっても手ではらえば...
"はらはらっ"と舞い散っていくパウダースノーなので軽いことには助かります。
これが湿った雪ならば車も動けなくなるでしょうし、雪かきが大変です。

それに綺麗な雪の結晶には心が和まされますよね。。。
…先ほどまでの鬱陶しくもあった気持ちも少しだけ消えていました。

　

午前中は健康診断。
ウトロの町の皆さんも雪降る中、おそらく除雪後に駆けつけたのでしょう。
僕が...いつも少しだけ低血圧？と言われたのも多少の疲労のせいでしょうか。
いや、関係ないか。たぶん採血が嫌だったからです。

1時間半の受診後に車に戻ると、また車は雪塗れ。
気象庁のアメダスではウトロの積雪深がとうとう160cmを超えました。
まだ今晩にかけて降り続くので、さらに増えることでしょう。
こんなに大雪の年も珍しいです。

きっとエゾシカなどの森の動物にも影響が現れてくるでしょう。

　

こちらは...まったく記事とは関係なのですが、オマケとして。
散策で霧氷がみられた1月24日の朝、車窓に現れた芸術。
雪ばかりでなく、こんな冬ならではの美をまた見たいところです。

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初☆流氷ウォーク

この写真では流氷ウォークの楽しさが伝わらないなぁ…と、
今更ながらに思うのですが、、"冬の知床一日ツアー"での流氷ウォークを
とても楽しみにされていた本日のお客様にも喜んでいただけましたよ！
僕にとっても今シーズンは今日が初の流氷ウォークになりました。

実際にはウォークというよりシャーベット状の氷をかきわけて進み
大きな流氷に乗って遊ぶという体験になりましたが、
ドライスーツで海にプカプカとラッコのように浮かんでみたり、
流氷に寝っころがって次々と飛んでいくオオワシを眺めたり...と、
非日常空間を堪能させていただきました。楽しかったですね！

プログラムとしては、本来であれば流氷が安定し始める頃の
２月になってから(２月１日～３月３１日)が開催期間になるのですが、
今年は例年に比べて流氷の状態が良かったので早くにできました。
それに、昨日の午前中は流氷が沖に離れていたので、今日で良かったです。

ドライスーツに雪が舞い降りてくると、その結晶も綺麗でした。
なかなか晴れてくれず...曇り空から雪がふったりやんだり、、
それでも、だからこその素敵な風景もありますよね。
流氷も午後からの散策で眺めた氷瀑も、より青くみえました。

　

ツアーの帰り道に、思いがけず空が綺麗でした。。。
夕陽は水平線の彼方で雲の中でしたが上空を鮮やかに染めています。
このワインレッドの仄かな輝きにも冬を想う僕でした。

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雪深い森にも小さな命

まるで"新世界"！こんなに雪が多い知床の森もいつぶりでしょうか？
毎年ツアー等で散策しているはずの場所なのですが、
この雪の量と降ったばかりの雪の感触に...まったく別の森にいるような、
それでいて昨年も残っていたヒグマの爪跡が木にあって馴染み深くもあり、
なんとなく不思議な感覚にさせるのでした。

シンと静まりかえった森に生き物の気配を探す僕ですが、
この時間帯にはエゾリスやキタキツネの姿や足跡もなく、
エゾシカであってもあまりに雪が深い場所は避けているのか
断崖部に着くまで見当たりませんでした。
ヒガラやハシブトガラの混群もどこか違うトコロでしょうか。

どこまでも、どこまでも、静まりかえって、
ちょっと寂しくもなるのですが、矛盾して心地良くもあります。

　

そうして...散策を続けていると雪の上に小さな昆虫を見つけました。
寒い冬の中にあって少し気温が上がった時に見かけることもありますが、
体長1cmくらいの小さな体で新雪を歩んでいたクモガタガガンボです。

昨年末から極寒の日が続いていたので、
たしかに僕も今日は"暖かい"ほうかな...(それでも最高気温が-5℃)とか
思っていましたが、彼らは活動に適した気温が+1.5℃～－6.5℃という
ちょっと変わった性質をもった昆虫です。逆に寒すぎても活動しません。
…すでに十分なくらい寒いと言われそうですが。

　

その小さな歩みで...どれほどの遠くまで辿り着くのでしょう。

成虫になると水しか飲まない…という話しも聞くのですが、
生態が謎だらけの生き物。これから何処で過ごそうというのか？
その後をつけてみたいのですが、今日は時間切れ。。。

森のより深くへと消えていきました。

　

そこにも小さな命。

どこまでも、どこまでも、静まりかえっても、

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嵐の後に...②

この2日間ほど...まともに海の様子が見られないくらいに
吹雪や大雪にみまわれて、ひどく天候が悪かったのですが、
今日になって(除雪後にできた町中の雪壁に驚かされながらも…)
積雪で狭まる道路を車でプユニ岬まで流氷の状況を見に行ってみました。
すると、ほぼ一面が白く覆われています。

雲が多いながらも圧巻の光景！

　

どうにも...ゆるいカキ氷?みたいな細かい氷が、特に海岸付近には目立ち、
呼吸するようにゆっくりと上下に動いているのが確認できました。
ただ、大きな板状の氷もほんの少し沖にはビッチリとあるので、
これらが風でググググググッ！！っと押し寄せて、
さらに隙間が凍ってくれれば安定してくれると思います。

今年は例年より早く接岸初日を迎えたわりには、
なかなか流氷ウォークをさせてくれるだけの状態にはなりませんね。
あと、、もう少し。

　

同じ町内でもウトロは比較的穏やかな天候でしたが、
その他の斜里町の地域、また網走、美幌、弟子屈、標津、中標津と...
かなり広い範囲で道路が吹雪で通行止めとなるくらい天候が悪かったようです。

吹雪はもう沢山ですが、流氷が安定するには風だけ欲しいところです。

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嵐の後に...

昨日は一日中続いた強風も夜になっておさまってくれたのですが、
その後は風に飛ばされることなく"しんしん"と降り積もった雪が
朝になってウトロの町を賑やかにしていました。
除雪車や重機が道路を行き交い、手作業で除雪にはげむ住民、
積もる雪からぬけ出そうとする車のエンジン音、
もちろん僕もですが、、今年になって一番の大雪にみんな大変です。

僕が一人でできる除雪作業も限界があるので、
玄関前から道路まではとりあえず手作業ですることにしました。
写真一枚目が開始時点。二枚目が作業後。汗だくです。
その後、重機がはいってくれたので、かなりキレイになりました。

　

昨日の降り始めから...どっ！と50㎝以上積もって、
アメダスによれば一時はウトロの積雪深が136cmまでなりました。

除雪はとても大変ですが、
森は新雪でふかふかキラキラ輝いていることでしょうね。
早くスノーシューで歩きたいな。

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激激しく吹き荒び・・・。

どうにか...同じ斜里町であってもこのウトロは
良い方に天気予報がはずれてくれないものかと
少しばかりの期待をしたものの、、朝起きれば...
やはり窓の外は吹雪になっていました。
…実際に見る以前に、風の音で目が覚めたぐらいですが。。。

ただ、積雪はそれほど多くないように感じられます。
おそらく積もる前にどんどん強風で飛ばされてしまうので、
場所によっては昨日と同じように歩けたりします。
その一方で...いたるところにできる"吹き溜まり"は
車の運転や除雪をする側としては壮絶なものがあります。
(ホワイトアウトにちかい視界での吹き溜まりは危険極まりないです。)

本当ならこんな日には家にいたほうが良いのでしょうが、
そんなわけにもいかない方もいるわけで、玄関前の除雪。
ちょうど吹き溜まりができるので扉も開かなくなっていました。
でも、今日のような日は除雪をしてもしてもキリがないですね…。

夕方頃になって、仕事から帰ってくる妻のために除雪をして、
裏の駐車場から玄関まで手を引きながら誘導もすることに。
とても短い距離なのに吹き溜まりのため遠回りして、
途中たびたびホワイトアウト状態に見舞われて、
冗談じゃなく..妻だけだったら家のすぐ前で遭難する可能性も考えました。
お店の皆さんも朝から除雪に追われて、
今日はウトロの小中学校も早くに下校となったそうです。

かなりの吹雪でした。顔が痛いです。

　

お昼頃は一時的に太陽が薄っすら見えましたが、
また吹雪になりました。風は夜中まで続きそう。
皆様、どうかお気をつけて。

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見果てぬもの...

"見果てぬものは...この遥か彼方にあり。" ！！なんて、
そんな強い意志すら感じさせる眼光で海を見つめるオオワシでした。
この黒、白、黄色の模様はシンプルながらも青い空にとっても映えますね。
その佇まいに精悍さと力強さが増して感じられます。

…どちらかといえば、(オオワシよりも)オジロワシ派の僕ですが、
こんな素敵な姿を見せられては...素通りなんて誰ができましょうか。。。
そんな気持ちの方は他にも多いようで、この場所以外でも僕と同じように
じっとカメラを構えるバードウォッチャーに何度も会いました。

見果てぬもの。ロマンチズム的な癖がある僕にとっては
彼らのココロを理解することでしょうか。そう呼べるものがあるのであれば。
…なんて、思うのです。。。笑われても癖だからしょうがない。

　

明日(25日)の天気が少し心配ですが、今日はよく晴れました。
知床連山もクッキリです。羅臼岳、知床硫黄山、(途中省略)
ここには写っていませんが天頂山、知西別岳、遠音別岳、知床岳も。
なんだか天候が荒れる前には、快晴だったり、雲のほとんどない
素晴らしい天気になることが多いように思うのですが、
…さて、どうでしょうか？

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とんとんとん。こつこつこつ。

今日は晴れの予報だったわりには...午前中に雪が降ったりしていました。
なかなか人間なんぞの思いどおりにはならない空模様に僕は…
それほど"やきもき"することも無く、穏やかに一日が過ぎていって、
流氷も思うようにはギッチリと詰まってくれないわけですが、、
それもそれとして...夕方には空がすっかり晴れていました。

けっして嫌いではない時間の流れ方です。今日は。

そして、今日もちょっとの時間に散歩。
すると...聞こえてきます。

とんとんとん。とんとんとん。

こつこつこつ。こつこつこつ。

双眼鏡で音のする方向を覗いてみれば、
雄のアカゲラの赤い色が目に鮮やかにとびこんできました。
澄みきった冬の静けさに諄諄と小気味よく耳にはいってくる
この木をつつくリズムも、なにげなくも素敵に思えました。

このように冬の森に流れる時間も独特で僕は好きです。

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夕景探し

窓の向こうがほんのり赤くなってきて...うずうず、
家からちょっと"遠まわり"しながら夕陽台まで散歩をすることにしました。
これは海の方向へと坂を下りて温かい缶コーヒーを買って、
今度は下校中の小学生に混じって坂を上るわけです。
だんだん気温が下がってくる時間帯ですが、歩けば...ぽかぽか。。。

そうして到着！

　

夕陽台から。

かなり雲が多かったですが、
幸運にも素敵な色にあたりを染めてくれました。
午前中は沖のほうに離れていた流氷も戻ってきましたし。
なかなか良い散歩になりました。

　

夕陽が滲みだして冬空に溢れていましたよ。
あ～した天気になあ～れ～♪

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ゆき、あがり。

一時期の厳しい寒さがゆるんで、比較的"あたたか"な日が続きます。
…とは言っても、今日のウトロでの最高気温が-3.3℃で...
さすがに「暖かい」という表現は、一般的には違うのかという葛藤。。。

降った雪も上空の気温の影響で湿っているようで、
森の木々の枝や葉について小高い丘が白くなっていました。
そして、ヒグマの気配もすっかり消えている川にはサケの姿も見つからず、
轟々諾々という流れに、無用心ながらもただボンヤリとしていました。
...するとワタリガラスの素っ頓狂な声。

背後にひろがる流氷原を双眼鏡で覗けば
遠くに小さくオオワシがちょこん×３。

　

厳しくも穏やかな2013年の1月です。

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白！

ウトロから車で40分。妻と斜里まで出かける用事があったのですが、
僕だけ少し待っている時間ができたので、以久科原生花園まで行ってきました。
勿論な事ですが...花など咲いているはずもなく雪の下で春を待つばかりで、
あたり一面は雪で真っ白。。。それでも不思議と車がやってきます。

…その目的は、おそらく僕と同じでしょう！

雪をズボズボと埋まりながら海岸へと歩いていけば、
そこに広がるのは...どこまでも流氷が覆い尽くすオホーツク海です！
写真の左下は川の流れ出しになるので、少しだけ氷があいています。

天候があまり良くなかったので知床連山は眺めることができませんでしたが、
空を雲が厚く覆う曇天に、ちらりちらりと雪が舞う風景は、
空と海の境目も朧げ...全てが真っ白くなって、これもまた美しくもありました。

本日(1月20日)から、紋別の「流氷砕氷船 ガリンコ号」と
網走の「流氷観光砕氷船 おーろら」も運航を開始しましたね。
さて、今年の流氷状況はどうでしょうか？
たくさんの方の笑顔に繋がれば良いなぁ...と思います。

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…雪降る。

今日は雪が降っています。
ウトロの積雪深が気象庁のアメダスでは90cmを超えました。
さらさら雪なのが...除雪をする人間には、せめてもの救い。
森の動物たちも冬を越すのに大変なことでしょう。

…今年も多いですね。

　

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冬の散歩道には...

もう誰ひとりとしていない。シンとした原生林の奥で。

歩む足音。

ワタリガラスの歌声。遠く。近く。遠く。

たちどまり。鼓動や呼吸の音。どこかで。

はく息の白さ。頬なでる冷たい空気。

エゾモモンガが食べた痕に微かに匂う椴松の葉。

オオワシゆく空の青さ。海。

雪かきわけ、エゾシカたちの通る道。(写真上)

　


　


　


　

散歩道。

もう...お家に帰る時間ですよ。

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流氷模様と黄連雀

久々に...とっても天気の良い日にめぐり会えました！
ずっと雲をかぶっていた知床連山も夕方頃には青空に融けるようにして
その雲は消えていって、雪原と森の向こうに白銀に輝く山々の雄姿です。
そして、振り返る海は...これまでの流氷の動きが落ち着いてしまい、
オホーツクの深い青さが目立っているのですが、、
漂う細かな氷が風と潮の流れに絶妙な模様を作りだしていましたよ。
日々、または刻々と移り変わっていく、そのままの芸術品です。

僕の拙い言葉なんて邪魔なだけ。ただただ素晴らしかな。

　

見上げる空は澄みきって、どこまでも深く、どこまでも高い青。
この青の先に、遥か宙の群青まで届くことでしょう。

　

ここまででも...今日は十分に堪能させて頂いたというのに、
スノーシューの帰り道に面白い出会いもありました。

知床では秋の渡りの途中に見かける機会が多いように僕は思う...
キレンジャクが20羽ほどの群れとなって夕景の中にやって来ました。
...チリチリチリチリ..きっと冬の静寂でなければ周囲の音に
かき消されてしまうような、か細い声で鳴いていました。
名前のとおり尾の先端が黄色く、冠羽に特徴のある素敵な野鳥です！

年に数回しか、じっくりとは観察することがないので、、
今日は嬉しかったですね。夕焼けに染まる姿も綺麗ですし。

これからどこで冬を越すのでしょうか？

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