完全に非合法な「合成麻薬(MDMA)」や、化学式上は非合法麻薬とは違えども、及ぼす影響が非合法麻薬と同様と思われる「脱法ドラッグ」が、高校生にも蔓延していることが実はよく報道されている。あのNHKでさえ、今日だけでなく、月に1度くらいはどこかの番組で特集を組んでるくらいである。また、「夜回り先生」でおなじみの水谷修氏も、病院で処方された精神安定剤などがネットで転売され、そういう薬品の中毒となっている子供が激増していることに警鐘を鳴らしている。
「麻薬はやめよ」と叫ぶだけでこの問題がなくなるのなら話は簡単である。しかし、そういう啓蒙活動だけで済むのなら、「麻薬漬け」になっている子供はこんなには増えない。こういう状況の背景には、簡単に麻薬をやってしまう言葉のやりとりや心の持ちようが存在するはずだ。そして、簡単に麻薬に手を出す背景として、未成年が簡単に喫煙できるという環境があることも想像に難くない。
例えば、
「大麻よりタバコの方が体に悪いって知ってた?」と言われれば、『麻薬もせいぜいタバコと同じくらいの害しかないのだ』とついつい思ってしまう。
(ネットで「タバコと大麻」について検索をかけると、出るわ出るわ…「大麻とタバコはほとんど差がない」という主旨のHPが。仮に100万歩ゆずってタバコと大麻の有害性があまり変わらないとしても、証明されるのはタバコがそれだけ有害であるということであり、大麻がそれだけ無害であるということではない。タバコが他人に与える有害な影響を彼らはわざと無視しているのである。特に、少量の大麻(ここが笑えるが)の所持であれば犯罪とすべきでないとする「カンナビスト」なる団体は始末が悪い。マスコミに公開質問状をぶつける厚顔無恥さである。大麻とタバコの有害性があまり変わらないのであれば、なぜ「少量の」などと限定する必要があるのだろうか?)
また、「捕まるの怖いんだ?」と煽られれば、自分がヘタレと思われたくないせいで挑発にも乗ってしまう。
さらに、このような言説が流行するさらなる前提としては麻薬撲滅のためのさまざまなキャンペーンを信用していないという信用問題もあるだろう。CMで「ダメ、ゼッタイ」などと言われても、「少しくらいなら大丈夫なんじゃないの?」と信用されなければ無意味である。
したがって、麻薬の蔓延を止めるためには、麻薬についての知識や信用を正確に積み上げていくことが何より重要だ、と言えるだろう。みなさんも、麻薬についての大人たちの発言は、バイアスの可能性を考慮しつつも、謙虚に聞くべきだと思う。私自身も、ノイローゼがきつかった時に睡眠導入剤などを飲んだことがあったが、常習するようになるだけでなく、意識も記憶も完全に飛ぶ。薬に比較的強い私でさえこうなったのだから、普通の人が飲むとその効果はより重いものとなるだろう。
話はずれるが、子供が好きなようにふるまうのが正しいと教えてきた「ゆとり教育」に集約される戦後の教育は、ここにも取り返しのつかない悪影響を与えてきたと感じる。「見ていて子供が痛々しくなる教育は間違っている」という価値観から、多くの人が早く卒業してほしいものだ。
今回は期せずしてかなり重いものになったな…
「麻薬はやめよ」と叫ぶだけでこの問題がなくなるのなら話は簡単である。しかし、そういう啓蒙活動だけで済むのなら、「麻薬漬け」になっている子供はこんなには増えない。こういう状況の背景には、簡単に麻薬をやってしまう言葉のやりとりや心の持ちようが存在するはずだ。そして、簡単に麻薬に手を出す背景として、未成年が簡単に喫煙できるという環境があることも想像に難くない。
例えば、
「大麻よりタバコの方が体に悪いって知ってた?」と言われれば、『麻薬もせいぜいタバコと同じくらいの害しかないのだ』とついつい思ってしまう。
(ネットで「タバコと大麻」について検索をかけると、出るわ出るわ…「大麻とタバコはほとんど差がない」という主旨のHPが。仮に100万歩ゆずってタバコと大麻の有害性があまり変わらないとしても、証明されるのはタバコがそれだけ有害であるということであり、大麻がそれだけ無害であるということではない。タバコが他人に与える有害な影響を彼らはわざと無視しているのである。特に、少量の大麻(ここが笑えるが)の所持であれば犯罪とすべきでないとする「カンナビスト」なる団体は始末が悪い。マスコミに公開質問状をぶつける厚顔無恥さである。大麻とタバコの有害性があまり変わらないのであれば、なぜ「少量の」などと限定する必要があるのだろうか?)
また、「捕まるの怖いんだ?」と煽られれば、自分がヘタレと思われたくないせいで挑発にも乗ってしまう。
さらに、このような言説が流行するさらなる前提としては麻薬撲滅のためのさまざまなキャンペーンを信用していないという信用問題もあるだろう。CMで「ダメ、ゼッタイ」などと言われても、「少しくらいなら大丈夫なんじゃないの?」と信用されなければ無意味である。
したがって、麻薬の蔓延を止めるためには、麻薬についての知識や信用を正確に積み上げていくことが何より重要だ、と言えるだろう。みなさんも、麻薬についての大人たちの発言は、バイアスの可能性を考慮しつつも、謙虚に聞くべきだと思う。私自身も、ノイローゼがきつかった時に睡眠導入剤などを飲んだことがあったが、常習するようになるだけでなく、意識も記憶も完全に飛ぶ。薬に比較的強い私でさえこうなったのだから、普通の人が飲むとその効果はより重いものとなるだろう。
話はずれるが、子供が好きなようにふるまうのが正しいと教えてきた「ゆとり教育」に集約される戦後の教育は、ここにも取り返しのつかない悪影響を与えてきたと感じる。「見ていて子供が痛々しくなる教育は間違っている」という価値観から、多くの人が早く卒業してほしいものだ。
今回は期せずしてかなり重いものになったな…
私は、麻薬以前に、タバコに対する大人の認識や教育方針が間違っていると思います。タバコは、税収を安定させるために仕方なく認められてきたもの(あるいは、国家戦略として国民の一部を麻薬漬けにすることで税収の安定をはかてきたもの)であり、もはやその役割は終えたのだと思っています。にもかかわらず、タバコを吸うのがかっこいいという価値観は未だに強く残っています。そういうところからメスを入れていかなければ、麻薬問題に関する大人たちの言葉は、あまり説得力を持たないでしょう。
テレビによる情報や真っ黒な肺を見せられても余り効果はないようです。
私の友人も仲間内から何をいわれようとやめようとしません。何か有効な方法をお持ちであれば教えていただきたいのです。
黒い肺を見せるなどの医学系なアプローチが効かない(ように見える)場合は、さりげなく+しつこく、「煙草≠カッコイイ」という価値観を繰り返すしかないでしょうね。
テレビなどで煙草をくゆらすシーンが出てきたら「あれがカッコイイと思ってるのかね?」的なコメントをするなどですね。
私もよく言いますよ、いろいろな場で。「煙草がカッコイイと思っているヤツは、人に迷惑かけておいて自己満足に浸っている究極のアホだ」的なことをね。
私も最近は、煙草をやめないアホに副流煙をすわせるためだけに煙草を持ち歩こうかと考えているくらいです。火だけつけといてそいつの風上に置いておけば、迷惑をかけていることが少しわかるかも知れません。喫煙者も副流煙は嫌いますから。