教育基本法改正案が参議院の特別委員会で可決されたのが14日木曜日である。その後15日の本会議で可決されたとのことだが、私はまたもやたまたま14日のnews23を見ていた(15日の方は仕事があったので見ていない)。先週はいろいろな特番で日テレ系の「ニュースゼロ」の開始が遅れたため、11時台のニュースはこのnews23しかないという大変お寒い状況(※1)であったが、そのせいでまたもや「筑紫哲也教(狂?) 洗脳大放送」をたっぷりと堪能することができた。誠に不本意ではあるが。
番組ではこのニュースをトップでとりあげ、学者などの「有識者(※2)」に意見を聞く「公聴会」の後、ほとんど審議をせずに野党反対のまま、与党多数で法案を可決した経緯を紹介し、「公聴会は何のためにあるのか。有識者に意見を聞きたいのであれば、公聴会の後でもっとじっくりと議論してから採決すべきであろう」という方向からの与党批判を繰り返し繰り返し、徹底的にやっていた。
うん。「このニュース」の「事実のこの切り取り方」だけを見れば、視聴者の多くはきっと筑紫哲也(と愉快な?仲間たち)が狙った通りに
「何て強引な手法でこの重要な法案を可決するんだ!まったく今の与党はけしからん!これからの日本は一体どこに向かっていくのか?」(←この最後のセリフが重要。これが、news23の底流を流れるリビドーの一つね。奴らは困ったら、バカの一つ覚えのようにこの方向で特集を組む。)
と思うのだろうな。現に、「教育基本法」でブログ検索をすると、まぁ出るわ出るわ…「これで日本は戦前の軍国主義にもどるぞおおおお!気をつけろ!」系の記事が。検索したブログの7割くらいだな。
ところが実際に調べてみると、最後の公聴会は12日(火曜)に行われており、14日の委員会採決までに、13日、14日で合計約9時間もの審議が行われている。公聴会で得られた「有識者」の意見が「貴重」なものであるならば、この公聴会の後の9時間にわたる審議の中で、さぞかし野党議員はこの有識者の意見を使って、教育基本法の条文そのものについて徹底的な議論をしているだろうと思っていたのだが…参議院インターネット審議中継を見る限り、審議時間のほとんどは「やらせタウンミーティングたたき」に費やされている。
…「有識者」の「貴重」なご意見はどこ吹く風、「タウンミーティングたたき」にいそしみ、実際の改正案の条文の検証をほとんど行っていないのは、民主党や社民党を中心とする「野党」に他ならないのだが。
では、「やらせタウンミーティング」は、教育基本法改正にとって、どのくらい重要な論点なのか。
例えば、yoさんのブログでは、繰り返し「やらせタウンミーティングは世論誘導だ」と息巻いているが、教育基本法改正案に賛成する人々の、一体何割が、「タウンミーティングでの意見を聞いて、教育基本法改正は正しいと思った」という人々なのだろうか。私などは、そもそもタウンミーティングで教育基本法改正賛成の意見が出ていることさえ全く知らなかったのだが。実際には、やらせタウンミーティングが世論形成に与えた影響など、あったとしてもきわめて微々たるものにすぎないし、教育について日々感心を持っている一般国民は、教育基本法の条文そのものの妥当性を考察し、賛成か反対か考えているだろう(※3)。
こう考えれば、この日の筑紫哲也教的な角度から言えば、この法案成立を阻止するために、公聴会での「有識者」の意見を最も活用すべきなのに、その「本業」を最もおろそかにしていたのは、他ならぬ「野党」議員たちということになろう。
にもかかわらず、この宗教番組news23では、このような角度からの報道や解説、批評などは一切行われなかった。ただ与党の強引さが視聴者の記憶に残るような番組作り…強引だったのは野党ではないか。朝鮮中央放送も真っ青の宗教放送である。
しかもこの宗教番組では、「識者」の中でも、「教育基本法改正反対」の立場の人ばかり紹介をしている。実際に審議中継を見ると、賛成の立場で語った「識者」もいたのだが、そういう報道も一切なかった。まるで、どの識者も教育基本法反対であると言わんばかりである。この点でもこの宗教番組は「宗教」ぶりをいかんなく発揮していた。
こういう宗教放送に釣られる人も実に多いようである。繰り返しになるが、「教育基本法」でブログ検索をかけると、7割以上が「けしからん!」系の記事である。こういう人たちって、何にけしからんって怒っているのだろう。
私の怒りの矛先はもちろん、news23を始めとする各種宗教放送だ。教育基本法改正よりよほど恐ろしい現実である。
12/18夜 追記
ちなみに、今回のバカな野党のていたらくは、 共産党や社民党も含めた野党共闘を何とか進めようとした小沢民主党の作戦ミスによるところが大きいと言わざるを得ない。「日本を愛する心」など、愛国心の記述については、社共よりもむしろ自民党案に近い改正案を提出した民主党が、社共と共闘しようとしている時点で、作戦的にはすでに終わっている。その「ゆがみ」の結果が、衆議院での「強引な審議拒否理由作り」と、参議院での「焦点ボケな議論の繰り返し」であった。このあたりについては、以下のブログが鋭く指摘してらっしゃっている。
「教育を語る資格がない」のは民主党だったのでは?〜迷走する野党第一党の行方〜(クルトの葉隠な日々 様)
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「愛国心の表現」、「宗教心」など幾つかの部分ではむしろ与党案より評価されたていた対案を出しておきながら、夏の参院選に向けた共闘体制つくりと言う「目先の利益」にとらわれた社民・共産との協力を優先させた結果の欠席戦術という意味不明な動き。 参院においては私のような改正賛成派が改正理由に挙げた「日教組の存在」が報道・世論調査等で明らかにもかかわらず、参院特別委員会において質問に立った民主党委員は全て「日教組出身」という、自らがいぜん労組に依存している体制だったという「ばからしいほどのわかりやすさ」。 |
参考 「麻生大臣の罷免要求が通らないから教育基本法を審議拒否」という矛盾(当ブログ)
・衆議院での野党の行動がいかに自己矛盾に満ちたものであるかについて書いた。
そして今日も、今年も筑紫哲也ビーム炸裂(当ブログ)
・もう2年前の記事だが、2年前も…変わらないねこの番組は。「頑固一徹!宗教一徹!」だな。どこかのラーメン屋みたいだ。客の多くは食い続けているうちに、「うまい」と思わされているのだろうか。それにしては微妙な客数(視聴率)だな…。
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※1 ニュースゼロもかなりひどい番組である。川原亜矢子がコメンテーター顔で履修漏れ問題についてしたり顔で論評していたのには悶絶した。メインキャスターの村尾氏も、解説や論評なのかニュースのリピートなのかわからないぐらいのピンボケの発言ばかりである。これじゃあ「11時台ニュース」は不毛のままだろう。10時台のNHK「ラジオ」を聞くか、11時半のニュースジャパンを待つしかないわけだな…たまにテレ東のWBSも見るが、経済ニュースと言うよりマーケティングニュースばかりに偏っているからほとんど見ない。
※2 実際の公聴会を見ると、なぜか現役大学生が「公述人」として登場したりするなど、必ずしも国会に呼ばれるゲストが全て「識者」であるかどうかは微妙だ。あの「高橋哲哉」もしゃべったらしい。ますます微妙である。
※3 むしろ、ほとんどの一般国民は、マスゴミからの上記のような「宗教放送」をただ鵜呑みにしてるだけじゃないの?鵜呑みにしていないと言うのであれば、現行の教育基本法と与党の改正案を少なくとも比較しながらこの問題を検討しているはずなのだがねえ。ブログ検索をしても、そういう記事はほとんど見あたらない。多くのブロガー諸氏は
「愛国心を強制されるってむかつかねえ?」
レベルである。「愛国心=政府の言うことに全てマンセーする姿勢」レベルの極めて幼稚な言語解釈力(想像力)に基づく感情論がいかに多いことか。こういうところにも昨今の学力低下の影響を強く感じざるを得ない。この「愛国心の意味」についても、野党は全く「つっこんだ議論」を行っていない。これについては機会があれば別記事で書く。












思いのままに書いてみただけなので、返って恐縮しています。
今後ともよろしくお願いします^^
izaの営業所も含めて積極的に御発言なさってますね。こちらこそ大いに参考にさせて頂きますm(_ _)m こちらこそよろしくお願いします。
今アメブロはメンテ中なのですね…残念。
あまりにもの的確な表現に・・・お茶吹きましたゎ。
全くカルトそのものですね。
ちなみに、中日新聞(東京新聞)にもカルトぶりが出てまして、
翌朝のコラムに、「全国の校長の6割が反対している云々・・・」と
だから、「改正=悪」と誘導したいのがミエミエでして
ちょっとでも新聞、ネット等で多角的に物事が見れる人は
「現役のダメダメ校長さんが反対だったら改正して正解だ」と思うわな。と感じた次第。
私も岐阜にいた頃がありますので、中京地区の雰囲気、なんとなくわかります。ネットで中日新聞の記事も読めますし。
まぁあの辺は…何となく想像できますね。16日(土)の朝日の社会面みたいなもんですかね。
http://dogma.at.webry.info/200612/article_16.html
(東アジア黙示録 様)
この写真見たときは、70年安保の写真かと思っちゃいましたよ。
一番左の女子、まんまとアカ教師に洗脳されてるんだろうなあ…かわいそうに。