こんにちは。八峰白神自然食品です。
さきがけ新聞に取り上げられた記事の抜粋です。
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さきがけ新聞に取り上げられた記事の抜粋です。
「塩もろみ」という言葉を初めて聞いた。見た目は濃いめの甘酒のようだが、少量味見してみると塩辛くて酸っぱい。アルコールの香りもする。八峰町と県総合食品研究所、八峰白神自然食品株式会社が共同で開発した天然保存料だ。
県総食研の高橋慶太郎上席研究員は「夢の天然系保存料」と胸を張った。「人類は原始時代からどうやって食品を保存するかで苦労してきた。そうした人類の歩みに出口を示す発明になり得る」と、話は壮大だ。
従来、天然保存料といえば塩、酢、アルコールのほか、塩分と酸を含むしょうゆ、アルコールと酸を含むもろみなどがあったが、塩分、酸、アルコールの3つを含むものはなかったという。白神山地の土壌から採取された白神こだま酵母、白神乳酸菌という塩分に強い菌を利用し、米麹(こうじ)に塩を加えた状態で発酵させるのに成功したのが塩もろみ。3種の保存料が1つになっているので、薄めて使っても保存力が強く、漬け込む素材本来の味を生かせるのが画期的なのだそうだ。これで合成保存料に頼らなくて済む。
塩もろみは、当面は同町内の業者が地元の農産物、海産物を使って白神ブランドの加工食品を開発、販売するのに使われる。しょっつるをはじめ、さまざまな味と組み合わせてバリエーションを工夫できるのも強みで、どんなアイデアで新しい味が生まれるか、今から楽しみだ。
「県としては、広く県内企業に使ってほしい。比内地鶏やブランド牛を漬けてもいいのではないか」と、高橋研究員の夢は広がる。
(2008/11/15 10:18 更新)
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