思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

武満徹が最も尊敬した孤高の天才ー清瀬保二をいまこそ聴こう! 日本の美と豊かな普遍性をもつ実感にもとづく音楽。

2017-06-10 | 芸術

 清瀬保二は実に見事な音楽をつくった日本を代表する作曲家で、武満徹の唯一の師であり、彼が最も尊敬し愛した人です。ドイツ音楽的ではなく、フランスのエスプリに近く、日本の風土に根ざした美しさです。

 音楽を言葉で説明するのはむなしいので、ぜひ、作品を聴いてほしいのですが、まず、最初の1枚は「清瀬保二作品集」(fontec)です。これは、1992年上野の東京文化会館小ホールでのライブです。
藍川由美さんの歌4曲のあと、
弦楽三重奏曲、
第2ピアノ三重奏曲ーーー日本的にして普遍的。平明でかつ深く、何度聴いても鳥肌が立ちます。

木管とハーブのための五重奏曲です。
録音もたいへん美しく、まず、何も考えずに聞き流してみてください。武満徹がこれ以上はない最大級のことばで清瀬作品を称揚する意味がすぐにわかると思います。リアルで土着的ですらありますが高貴です。


1.ただし、このCDはアマゾンなどでは買えませんので、「音楽の世界社」から直接購入してください。電話は、03-3926-4374。Faxは、03-3926-4389です。

2.清瀬氏は魅力あふれる人間で、とても興味深い著作がありますので、そちらもぜひお読みください。

3.また、現代日本の作曲家3清瀬保二 (クリティーク80編著)は、清瀬氏を知るには必読本です。

この本の清瀬保二さんの自筆原稿

「日本の作曲界の夜明けを歩み、誠実に自らの語法を探求し続けられた先生の一生は、作曲界の歴史であるとともに、その足跡は燦然たる光を放っている。1981年のノーベル賞授与式に、「日本祭礼舞曲」が演奏されたのは正にその証の輝かしい一石である。」(『清瀬保二著作集』編集委員会)

 

 「清瀬先生の音楽の音は、一音とて動かし難いものに思われる。それでいてその響きの軽やかさは、他の(わが国の)作曲家に類例を見ないほどである。時に暗い想念に蔽われた作品においてさえ、音は、その深い苦渋を跳ね返すほどの軽やかさと自由な飛翔を聴くものに感じさせる。このユーモアと諧謔の精神は独自のものである。それは外面的な技巧を超えたものであり、氏の思想に培われて、音は、音そのものとしての現実性を獲得しているのだ。」(武満 徹)




武田康弘

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