サードウェイ(第三の道) ~白井信雄のサスティナブル・スタイル

地域の足もとから、持続可能な自立共生社会を目指して

環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、12回目:小田原市の再生可能エネルギーと地域づくり(1)

2017年05月21日 | 持続可能性
今回から、神奈川県小田原市の取組みを取り上げる。同市は、神奈川県西部にある人口20万人の都市。城下町、宿場町、富士箱根伊豆への玄関口として、発展してきた。第一次産業への従事者(特に農業と漁業)が比較的多く、蒲鉾、干物、和菓子、漬物、木製品等の地場産業の集積度が高いことが特徴である。   ●小田原の再エネ事業の主役達 小田原市における再生可能エネルギー事業を担う中心的存在は、2012 . . . 本文を読む
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白井信雄の経歴

2017年04月24日 | 自己紹介
地域における環境と経済、社会の統合的発展(サステナブル・デベロープメント)をメインテーマとして、人づくり・コミュニティ、リスクコミュニケーション、森林・林業、循環型社会、気候変動対策、再生可能エネルギー等の切り口から、地域行政施策や地域企業、地域住民を支援する研究を行っています。 . . . 本文を読む
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環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、11回目:上田市の再生可能エネルギーと地域づくり(2)

2017年04月23日 | 低炭素社会・エネルギー
前回は、上田市における市民共同発電事業「相乗りくん」の基盤となるネットワーク形成(第1段階)、同事業のアイディア生成と事業の離陸(第2段階)について、紹介した。 今回は、「相乗りくん」の事業の特徴を確認するとともに、同事業の経験を得て、事業を拡張している第3段階の動きを紹介する。   ●「相乗りくん」の特徴 「相乗りくん」は、一般住宅や企業または行政の屋根や土地を借りて、市民出資 . . . 本文を読む
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主なマイワークの見取り図

2017年04月14日 | 自己紹介
環境・森林、経済・技術、社会・意識、地域・コミュニティの4領域を重ねたベン図の上に、これまで経験させていただいた主な仕事をプロットしてみました。 こうしてみると、各領域の重なる(つなげる)ところの仕事を積み重ねていることがわかりやすいかと思います。 個別の領域の専門性がないとも言えますが、環境問題の解決、持続可能な社会の実現に向けた実践に貢献するうえでは、領域が重なる(つなげる)ところでの仕事 . . . 本文を読む
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再生可能エネルギーの特徴:地上資源、地域資源、中間技術、社会転換の道具

2017年04月08日 | 低炭素社会・エネルギー
「地上資源」、「地域資源」、「中間技術」、「社会転換の道具」という観点から、再生可能エネルギーの特徴を整理する。   ● 「地上資源」としての再生可能エネルギー 再生可能エネルギーは地上(にある)資源であり、石炭や石油(さらに天然ガス)というは地下(にある)資源という点で本質的な違いがある。 地上資源は太陽エネルギーという地球外から供給されるエネルギーを源にしているため . . . 本文を読む
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被災地におけるエネルギー自治関連動向

2017年04月02日 | 低炭素社会・エネルギー
1.岩手県、宮城県、福島県の基本的動向 3県の人口増減率では、2011年3月の東日本大震災により、3県ともに人口減少が顕著となったが、宮城県は2013年に対前年比1.1%増となるなど、被災地においても地域差があることがわかる。特に、福島県では2011年に対前年比で約20%の減少となり、その後も人口減少が続いている。 県民総生産額実質額においても、福島県では2011年位対前年比で約10%の減少と . . . 本文を読む
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講演及び研修講師・コーディネイター・パネリストの実績(白井信雄)

2017年03月25日 | 自己紹介
関東気候変動適応策セミナー「地域から気候変動の影響に適応していくためには」にて講演「気候変動の地域づくりへの影響と適応策の共創」2017年3月15日、大宮ソニックシティホール4階 国際会議室(埼玉県さいたま市)   豊田市/豊田市環境学習施設eco-T(エコット)、エコットフォーラム2016『地球温暖化時代の到来』にて講演「地球温暖化の最新情報と緩和と適応に向けた地域づくり」2016 . . . 本文を読む
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環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、10回目:上田市の再生可能エネルギーと地域づくり(1)

2017年03月17日 | 低炭素社会・エネルギー
■市民主導の市民共同発電事業が中心   上田市は長野市に隣接する人口16万の中核都市である。かつては「蚕都(さんと)」と呼ばれ、蚕糸業が地域のリーディング産業であった。技術的基盤や進取の精神が機械金属工業に受け継がれ、地域経済を牽引してきた。産業集積とも関連して、市内に信州大学繊維学部、長野大学、上田女子短期大学という3つの大学が立地する。  上田市の再生可能エネルギーへの取組みの中 . . . 本文を読む
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地域に期待される気候変動適応と取組状況、次なる課題

2017年02月18日 | 気候変動適応
 1.はじめに    気候変動政策においては、緩和策に重点があったが、気候変動の悪影響が顕在化する中で適応策が注目されてきた。従来の大気汚染等の環境問題においても、環境問題の原因となる環境負荷の削減という緩和策のみならず、環境悪化の影響から身を守る適応策はとられていたのであるが、緩和策に加えて、適応策が強調されることはなかった。それだけ、気候変動の問題への緩和策は実行が難し . . . 本文を読む
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環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、8回目:湖南市の再生可能エネルギーと地域づくり(3)

2017年02月12日 | 持続可能性
 前回までに、湖南市において、2013年に障がい者の作業場の屋根上(初号機)、地元運送会社の倉庫上(弐号機)に、市民共同発電所が設置されたことを記した。今回は、新たに設置された市民共同発電所(参号機と四号機)や地域電力会社の設立の動きを紹介し、最期に湖南市における取組の全体像をまとめる。   ●公共施設に設置された参号機と四号機  十二坊温泉ゆららに設置された参号機16.3kWと、 . . . 本文を読む
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【論文掲載】 再生可能エネルギーによる地域社会の構造的再生に関するチェック項目の構築

2017年02月03日 | 持続可能性
環境科学会誌 Vol.30(2017)No.1に、下記の論文が掲載されました。   再生可能エネルギーによる地域社会の構造的再生に関するチェック項目の構築—長野県飯田市・滋賀県湖南市の評価—   大規模な再生可能エネルギー設備の地域への立地が,地域主体との紛争や地域主体と設備間の乖離を招いている。一方,小売電力の完全自由化により再生可能エネルギー . . . 本文を読む
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環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、7回目:湖南市の再生可能エネルギーと地域づくり(2)

2017年01月18日 | 持続可能性
 滋賀県湖南市の市民共同発電は、1990年代に設置され、さらに2012年以降に再開された。今回は、2012年以降の市民共同発電における障がい者福祉との接合の仕方や、売電収益の地域商品券による還元へのこだわりを紹介する。   ●条例制定と市民共同発電所プロジェクトの始動  2012年以降、湖南市では、「湖南市地域自然エネルギー基本条例」の制定と「コナン市民共同発電所プロジェクト」が動 . . . 本文を読む
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サードウェイ(第三の道)としての持続可能な社会:自立共生という規範の重視

2017年01月09日 | 持続可能性
今年からブログのタイトルを「サードウェイ(第三の道)」に変更した。持続可能な社会の実現において、”第三の道”を具現化することが必要だと考えているからである。   ●”第三の道”とは何か?   ”第三の道”は論点に応じて、様々に示されてきたが、筆者は、第二次環境基本計画(2000年)が示した定義を出発 . . . 本文を読む
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地域資源の活用は、本来どうあるべきか?

2016年12月24日 | 持続可能性
1.「地域資源」の本来の意味と活用方向   「持続可能な地域づくり」においては、「地域資源」の本来の意味を理解し、「地域資源」を「地域資源」らしく活用することが重要である。    本稿の前提として、上記のことを強調したい。「持続可能な地域づくり」の定義の議論は別稿(樋口・白井(2015)等)を参照いただくとし、ここでは、環境と経済と社会といった3つの側面を相互に関連さ . . . 本文を読む
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環境新聞連載:「再生可能エネルギーと地域再生」より、6回目:湖南市の再生可能エネルギーと地域づくり(1)

2016年12月14日 | 低炭素社会・エネルギー
今回からは、滋賀県湖南市における地域づくりをとりあげる。湖南市は、事業型市民共同発電の設置、再生可能エネルギー関連条例の制定ともに、日本初で実施した地域である。一方、湖南市は障がい者福祉に力を入れてきた町であり、それと再生可能エネルギー事業が結合してきたという特徴を持つ。障がい者福祉と再生可能エネルギーは、どのように接合し、再生可能エネルギーへの取組みの先進性を生み出してきたのだろうか。 &nb . . . 本文を読む
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