塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 調度・ハッピーなかたち 煌羅帖

2017-12-22 05:45:14 | ミュージアム巡り_2017
 次の作品は、北村武資(1935〜 )さんの「煌羅帖」(1982年、絹
・羅・羅金、Album of ra type silk clothes)。
 染色作家の北村さんは、1995年に羅で、また2000年には経錦
の技法で2回人間国宝に認定されている。
 煌羅の煌とは光が四方に大きく広がる明るいさまで、羅は目の連
なる網といった意味。特に羅は古代の冠などを飾る絹織物の一種で、
中国では高官が錦の服の上に羽織る塵除けに使われていた。
 そんな何とも高貴な織物だ。

 もう1点、「藍地透文羅裂地」(1992年、絹・羅、Deep blue ra
type silk)。日本の染織表現は染物と織物から構成され、平織、綾
織、繻織、綟織が基本四原組織。経糸と緯糸の絡む関係で生まれ
てくる。そんな基本の中に羅裂が表現された作品。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)
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