塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 将棋むかしむかし 祠曹雑識

2012-01-23 05:56:59 | ミュージアム巡り_2012
 「祠曹雑識」(しそうざっしき)は、寺社奉行所に勤務していた
麻谷老愚が仕事を利用して集めた記録類や見聞などを筆録したもの
で、天保5年(1834)に成立したと伝わる。この中には将棋三家
の由来などが記されており、将棋の歴史を垣間見るには重要な資料
である。
 中でも大橋本家の初代・一世名人の大橋宗桂(1555~1634)の
項では、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康に仕えたとある。特に家康
は将棋や碁を好み、上洛するたびに公家や大名を呼び歓待のために
将棋会を開催している。将棋が広まると宗桂は50石5人ぶちの俸禄
をもらっている。
 宗桂の死後、長男・宗古が本家を継ぎ、次男・宗与が分家、また
宗古の弟子で娘婿の伊藤宗看が伊藤家を興し、三家がそれぞれ家禄
を支給されている。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)


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