隠久日記(こもりくにっき)

士やも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして  山上憶良

先行投資

2017年09月29日 | 万葉源氏植物園

遅れていた牡丹の剪定・施肥をする。本来砂漠の植物である牡丹に、この夏の多雨はどう影響するか不明だが、現実的にはおおざっぱな事しかできないから、構わず剪定をし庭に残っていた家庭菜園用の肥料を処分も兼ねて盛り付けた。今回は牛糞と家庭菜園用混合肥料、牛糞がさほど匂わないのは意外だった。最後はマルチングをして水を撒く。

それでも、最低の手間暇はかかっているから、絵に描かないのは少々悔しい。源氏物語シリーズで似合いの帖はあまり見当たらないが、来年、若菜の上下あたりで使ってみようかとも思っている。特定の人物と言うより、豪華な六条院の象徴として。

今回の個展出品作にも、苗作りから始めた「夕顔」がある。3号の小さな作品だが、構想・準備を含めると足掛け四ヶ月は費やしている。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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個展準備最終段階

2017年09月27日 | 制作

絵が描き終わっても制作は終わらない。結界枠を作り、基板にベルベットを貼り、額縁を組み立てる。

結界枠は木枠に西陣の金襴を巻く。高価なものだが妥協はできない。よく使うのは牡丹唐草・波頭に梅鉢・三階松、織るのに手間暇がかかるものだから発注から納品まで数ヶ月から半年となる。

制作が終われば、画集を作ったり、Webデザイナーに渡す画像のために作品を複写する。これも、反射する画面故に、照明やカメラのセッティングがけっこう大変である。小型ビューカメラでシフトしたりピント面を微調整する。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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個展出品作「堅香子」について その2

2017年09月22日 | お知らせ

髪飾りと背景地紋に使うカタクリ文様は、伝統文様から採用することが出来なかったので、全く素から自作することとなった。背景では繰り返しの散布となるから、その点も考慮して背景用は一輪と二輪組の二種作った。髪飾りは塊としたいので茎を捨象している。これらは特定のスケッチから出来たものではなく、庭で育てた4株のカタクリが私の記憶に残した複合的なイメージが元となっている。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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個展出品作「堅香子」について その1

2017年09月20日 | お知らせ

 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花

堅香子はカタクリのこと、万葉集ではこの一首のみに歌われる。しかし作者大伴家持の代表作のひとつと言っても良いのではないか。

この歌の題詞となっている「堅香子草の花を攀ぢ折る歌一首」から、自然とこの手のポーズが生まれた。結んだ髪も指が作る輪に呼応している。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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個展出品作「胡蝶」について その2

2017年09月18日 | お知らせ

御読経の場面では、女童の装束と花から、鳥と桜、蝶と山吹は外せない。しだれ桜に鳳凰は伝統文様の形をそのまま使い、一方、蝶は伝統文様を少し変形して羽を大きめに胴体を小さくした。舟を表す黒い色面は、当初、帖の内容通り竜頭も考えたが、表現があまりにも説明的になりすぎると思い単純な抽象形態とした。青海波の入り方も、地と池の区分けにはとらわれていない。

〜美しくも儚い世界〜
長谷川資朗絵画展
10月5日(木)〜11日(水)
藤崎百貨店 本館6階美術ギャラリー

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